![parjanya.jpg](https://ishouari.com/070108/parjanya.jpg)
穏かな陽光の中、池上本門寺へ。仁王門を潜るとちょうど、新春の奉納はしご乗り
![](https://ishouari.com/070108/parjanya01-thumb.jpg)
が行われているところ。いなせな心意気が境内に華やぎを添えています。御守札を返納して、参道を戻る。その途中にあるのがカレーハウス「パルジャニア」です。昨年のお参りの時から気になっていたンだ。白いアーチを掲げた、どこかオンナノコちっくな店先
![](https://ishouari.com/070108/parjanya02-thumb.jpg)
ですが、気にせずお邪魔してみます。正面奥のテーブルに収まって小体な店内を見渡すと、頭上はサンルーム風の造りになっていて、そこが住宅のテラス部分であったことが分かる。軒先にお店を作っちゃったンだね。2種類のカレーにサラダ、ライス、飲み物がつく「ランチセット」をチキンとラム、そしてマサラティーでいただくことにしました。ラム独特の香りがしっかり煮出された感じの、こっくりした、でもさらりとしたスープ状カレーに硬めに炊かれたサフランの風味色濃いライスがよく合う。チキンは、いままで口にしたチキンカレーのどれとも違う香りと酸味が、なかなかイケル
![](https://ishouari.com/070108/parjanya03-thumb.jpg)
。どちらも妙な辛さはないのに、じわりと温まり、カラっとした汗が額に滲む。下地の玉葱がほんのりと甘く、独自な調合を施していると思われるスパイスにトゲトゲしさがないのがいいンだ。マサラティーで昼下がりのまったりした和みモードに。壁に掲げられた絵などなどからミクロネシアンな、南国な情緒が漂う店内には、コンチネンタル・ミクロネシア航空のインセンティブが並んでいる。訊けば、オーナーの友人が勤めているからだそう。ヒンドゥーでいうところの雨神を店名としているのも、かの南の島インドネシア~ミクロネシアあたりへの志向によるところなのかもしれないな。
「パルジャニアparjanya」 大田区池上4-25-8 03-3752-4863
http://homepage2.nifty.com/parjanya/
column/02083
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。