column/00577再会
函館らーめん「船見坂」
コンタクトレンズを仕込んだ序でに、久々に近くの「船見坂」へ。「塩らーめん」の延長線上にあるものと考えるとしっくりくる「浅利らーめん」をお願いしてみました。こうしてカウンターに座っていると厨房の様子を目の当たりにできて、その一挙手一投足を興味深く眺められるのだけれど、その眼前のオッチャンの動きが気になって仕方がない。厨房で麺を湯掻いたりしているオッチャンは、まだ済んでいない注文をすっ飛ばし、麺を握ってはその手を離しては別のことをして、どんぶりにトッピングを忘れては大将に注意を受けている。一生懸命なのは伝わってくるんだけどね。一方で手際の良さをみせている大将は、北京鍋に沸かしたスープで浅利を開いてから、麺の入ったどんぶりに、そのスープ、浅利の順で入れていきます。浅利の風味がふふんとくるスープかというとそうでもないのがちと残念ながら、殻を出しながら浅利の身を食んでいくと、全体を磯風味がぼわんと包んでいるのが伝わるようになって、うん、悪くない。オッチャン、メゲずに頑張ってね。
「船見坂」 中央区銀座2-12-11 03-5565-5541