突然とんかつ気分になったので、ちょっと奮発して上野松坂屋裏手の「蓬莱屋」へ行ってみました。暖簾を潜ると、割烹着姿のホールの女性陣の視線が一斉に集まるように感じて少々ドギマギします。油の満ちた鍋の覗ける、入ってすぐのカウンターへ。2階には座敷があるようです。いったい何割の客がこれを注文むんだろうと思いながら、「ひれかつ定食」をと声をかけました。まさか揚げ置きしているわけもなく、それゆえ揚げ上がるまでそれなりの時間がかかります。ははぁ。細かいパン粉を黒っぽくなるまでクリスピーにしっかり揚げた系の衣だ。ヒレらしい円く筒状の厚みある肉の中まで火が通っていて、最後は余熱で仕上がるのか、噛んだ中心部だけ微妙にピンク色をしているcolumn/01799


