石臼挽・手打そば「明月庵 ぎんざ田中屋」

tanakaya.jpg「明月庵 田中屋」。しっとりと落ち着いた品格を窺わせる表情がソニー通りに面した店の佇まいから感じられます。ホールのおばさまたちの立ち居振舞いにも気負いのない作法が行き届いているようで、清々しい印象を抱かせます。「舞茸天ぷら」「冬ごぼうのかき揚げ」「真鱈白子天ぷら」などの並ぶ「季節のお蕎麦」から「三陸かき南蛮そば」を選んでみました。たっぷりのつゆにぷっくりとした牡蠣の身と葱が浮かびます。蕎麦そのものの魅力よりなによりも、かけ汁が旨い。如何にも引いたばかりの鰹出汁の澄んだ香りと旨味が心地よくて、汁を啜る手がなかなか止まらない。亀節、宗田節、尾久サバ節細かく粉砕し通常の3倍の量を使った一番だしだ、とある。う~ん、沁みる旨さだ。素朴な見映えながら奥行きある味わいのこの一杯。1,780円也というお値段が妥当かどうかは判然としないけどね。 「明月庵 ぎんざ田中屋」 中央区銀座6-6-19 03-3571-8228  http://www.soba-tanakaya.com/
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