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従前より気になっていた碑文谷のそば店
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にお邪魔することができました。ダイエーの裏手に広がる静かな住宅地の一角に、手打そば「吉法師」はあります。シトシトと冬の雨が降る中とあってか、先客はなし。1階のテーブル席に。2階にはちょっとした座敷もあり、入口廻りの表情とは裏腹にそこそこのキャパを擁しているようです。「下関 板わさ」「玉子焼」、そしてお品がき外の「焼海苔」といった定番そば前メニューから。”上酒”と謳われている日本酒のラインナップは、メジャーどころをしっかとおさえた取り揃えです。今日のところは、麦の「陶眠中々」をそば湯割りでいただくことにしました。柔らかくも滋味深い「鴨焼」
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や、郷愁にそそるかのような「揚げもちおろし」
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を追加する。ふんわりさせたあなごの身の外回りを香ばしく炙った「煮あなごあぶり」
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も悪くない。〆にと「牡蠣そば」
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。ぷりんとした牡蠣の身は、出汁の味をほどよく纏っていて、旨い。そばそのものに特段感慨を覚えないのは、温かいそばの所為だろうと、ご伴侶の「せいろ」の数本を失礼してみた。ん~、やっぱり難しい。然らば今度は、「田舎」を験しに来ようかな。
「吉法師」 目黒区碑文谷4-2-3 03-3794-5233
http://www.kichihoushi.jp/
column/01771
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。