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割烹「唐井筒」で かれい揚げおろし衣の香ばしさと汁の旨味
すっぽん料理をメインに据えた割烹「唐井筒」。
予算的にもそうそうご縁のなさそうな敷居の高く思えるお店でありながら、お昼時には価格を抑えた定食を供していると聞いて、早速お邪魔しました。
既にほぼ満席の店内の客筋は、なかなかに年齢層が高く、落ち着いた風情をみせています。
白木がL字に組まれた8席ほどのカウンター席へ。目当ての「かれい揚げおろし」をお願いしました。
7割方の注文がその「かれい」に集まっているようで、厨房の鍋では絶え間なく揚げものの音がしています。
しっかと揚がった身を解して、大根おろしを含んだ醤油汁に浸し、口へ運ぶ。衣の香ばしさと旨味しっかりの汁とがかれいの身の風味と渾然と昇華して、旨い。
1500円以上の値付けがされてあっても不自然には映らないな。
隣のご婦人は、「すっぽん雑炊」を注文。そちらもなんだか美味しそうだ。
ところが、味をみる前に塩がほしいと云い、ふた抓みほど入れてしまった。
よく、ラーメンのスープをひと口も啜りもせずに胡椒をかけまくるヤツがいるけど、それと同じに無作法な所作だよね。
「唐井筒」 中央区銀座7-6-19 ソワレド銀座弥生ビルB1F 03-3571-0755 http://www.santomi-group.co.jp/