銀座一丁目界隈をうろうろ。
今宵のダレヤメの場所を求めて徘徊する。
おでん「よしひろ」のある路地を通り抜けようとすると、なにやらいい雰囲気の小体なお店が目に留まりました。
店幅一間半。
暖簾越しに店内を覗くと、オヤジたちで満席の様子。
一応二本指で、ふたり、とサインを送ると、扉が開いて招き入れられました。
厠前の、店のほぼ中央の壁から蝶番で止まった40cm角のテーブルが用意してくれる。
肘をついたりして体重をかけたりすると、事故になりそうです(笑)。
手垢で磨かれたような床や柱を含む店内の風情たるや、なかなかに味わい深い。
ビール1本を干しつつ、カウンターの客がつついている「焼魚 カレイ」をこちらにもとお願いすると、隣の魚屋が7時までなのでもうできない、と云う。
時間は、7時10分。
食べられなくって残念だけど、魚屋が開いてる時間帯にしか頼めないメニューがあるって仕組みがなんか楽しい。
「合鴨のさっぱり煮」「和風しゅうまい」をとお願いすると、それは売り切れてしまったという。
大将がぽそっと「ない」って云うんだ(笑)。
然らばと「新じゃがの揚げ煮」「筍の直煮」、そして「穴子の煮凝り」「島らっきょう」なぞを。
しっとりうす味ながらだしの旨味が充分に煮含まれた筍が、いい。
ふるふると繊細な煮凝りも、またいい。
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