久し振りに場内を訪れた夏の或る日。
またまた久し振りに、つきじろう師匠のお世話になり、
まずは10号館の「磯野家」へ。
「寿司大」を筆頭にした店々の行列を横目にしつつ、
すっと河岸のおっちゃん達に混じるのも乙なもの。
不漁ときく、この時季お初の秋刀魚の刺身の蕩け具合に唸ったのでありました。
其処から場外の「フォーシーズン」へと海幸橋門方面に向かう途中の1号館で、「豊ちゃん」の右手シャッターが半開きなのを目にしました。
訊けば、近々オーナーが変わり、営業形態にも変更があるようだという。
つまり、今までの「豊ちゃん」は、なくなってしまうということなのです。然らば、お腹を空かせて改めて赴かねばなりますまい。 そう思いながら結局、場内に足を運んだのは、 「豊ちゃん」最後の日になってしまいました。
タイミング良く、カウンターの丸椅子に空きがあり、そのひとつに腰掛けます。
ご注文はやっぱり、「カツ丼」で。
隅のカツから恭しく食めば、さっくりと軽い歯触りとその直後の豚の仄甘み。
ドンブリに添えるは、「ギョクオチ(味噌汁卵入)」。 三つ葉を浮かべた熱々濃い目の味噌汁にちょっと崩した玉子の黄身が何を齎すか、 云わずと知れたことですね。
初代オヤジさんの名を冠して1919年創業の老舗洋食店、築地「豊ちゃん」。
口 関連記事: 江戸前鮨「寿司大」で 真子鰈金目鯛鰹太刀魚釣鯵小肌春子鱚(06年07月) 中華・和食・洋食「磯野家」で カキフライそんな時季の訪れ(05年10月) とんかつ洋食「豊ちゃん」で つまりは白めしオムレツハヤシがけ(05年09月) とんかつ洋食「豊ちゃん」で 生かきのあたまは牡蠣の玉子とじ(07年10月)
「豊ちゃん」 中央区築地5-2-1 築地市場 1号館 [Map] 03-3541-9062
column/03430

