フランス料理「築地 蜂の子」で 新たな表情と下町洋食屋の風情

hachinoko.jpg住所は築地でも新富町駅最寄りのあの辺り。 中央区役所・京橋図書館近くの洋食屋さんと云えば、 ご存じ「蜂の子」でありますね。 改装のため一時閉店すると訊いたのはいつのことだったでしょうか。 12年10月のリニューアルオープンからももう随分と時間が経ってしまいました。

そうそう、この路地この路地と意外としっかり憶えている曲がり角。 ただその先には、あの頃の格子戸も暖簾もなくて、 白いタイルと広くとったサッシの硝子で構えるお店が待っていました。hachinoko01.jpgマンション裏手の一角に洒落た装いで佇む「蜂の子」。 女将さんも地権者のおひとりなのかしらんなんて思ったりもいたします(笑)。

当の女将さんが迎えてくれた店内は、明るく落ち着いて。hachinoko02.jpg嘗てのどこかほのぼのとした空気は、上品に昇華しているようです。

hachinoko03.jpg黒板に示された夜の部メニューを横目にしつつも、 手元のランチメニューに対峙。 日替わりBランチの限定メニューに耳を傾けます。 メニューの中身はあの頃と変わっていない様子です。

久し振りに「白スパ」! そして、その相方を「レバヤサイ」に定めます。hachinoko04.jpghachinoko05.jpg優しい味わいのデミソースシチューを「白スパ」のステンレス皿にぶっかけて。 No more aldenteの王道を往くようなやわやわ麺が妙に嬉しい。 粉チーズのコクを足すと、よりシズルなお皿になる。 下町な洋食屋の風情だよなぁと思うも、 それにはなかなかな不釣り合いなお代かもしれません(笑)。

裏を返して、今度のメニューは「Cランチ」。hachinoko06.jpghachinoko07.jpgオムライスを主役にして、 その脇を煮込みハンバーグと小振りなフライなぞで固めるワンプレート。 パラッとしたチキンライスを包む玉子の表情や佳し。 無造作にケチャップを添えては如何にも台なしとばかりに柔らかなデミソースがそそります。 ぎっしりとお肉なハンバーグにきっと皆ニンマリすることでしょう。

昭和23年(1948年)創業の「蜂の子」は、新たな表情で今も築地にある。hachinoko08.jpg旧いお店で果たせなかった夜の部への訪問も興趣のわく課題であります。

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「築地 蜂の子」 中央区築地1-5-8 [Map] 03-3541-9805
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