Oyster Bar「MAIMON」で ローラン・ペリエと好相性牡蠣どーれだ

maimon.jpgそれは、師走の日曜の昼下がり。 日本オイスター協会の会長さんからお誘いをいただいたイベント会場へとやってきました。 処は土橋の信号の近く、銀座コリドー街の一方の入口辺りといえばいいでしょか。 円柱形の建物を憶える静岡新聞の縁石に寄り掛かって、会場が開くのを待つ。 当の会場は、有名オイスターバーのひとつ、「MAIMON」銀座店であります。
マリンブルーが目を惹くブロックアイスざくざくのカウンターを横目にしながら二階フロアへ。 スタイリッシュかつ落ち着いた空間は、牡蠣好きさん達で満員御礼、満杯だ。

今回のイベントは、題して「”牡蠣+工藤シェフ連合軍” vs “サントリーワイン軍団”」。

なんだか対決モードに仕掛けようとする節もありますが(笑)、要は牡蠣とシャンパンの相性について改めてみんなで向き合ってみようよ!ってな趣旨なのです。

工藤シェフは、MAIMONの全店舗総料理長。 一方の、”サントリーワイン軍団”というのは、 あの「ローランペリエ」でお世話になったサントリーワインインターナショナルの方々。

振り返れば、新丸ビルの「四川豆花飯荘」のセミナーで初めて出逢った「ローラン・ペリエ」。 ウイリアム王子の結婚式の夜の晩餐会で皇太子御用達のシャンパンとして振る舞われたものとしても知られる「ローラン・ペリエ」を「玻璃 青山」のプールサイドや六本木「HYGGE」のカウンターで味わったことを想い出す。

その後、山本実樹子さんlaraさんが、 六本木の小さなサロンで催したチャリティーコンサート。 チャリティーのちょっとした後押しにと、 コンサートの休憩時間に、軽ーく”牡蠣とシャンパン”を愉しんでもらおうと思い付いたのが、 オイスター協会とサントリーワインインターの方々を結びつけることになり、 今回のイベントのきっかけになりました。

それはさておき、早速いただく「ローラン・ペリエ」は、主力のブリュットL-P。maimon01.jpgああ、やっぱり、繊細にして酸と華やかさのバランスがいい、美味しいシャンパンだ。

さて、どこあたりの殻付き牡蠣がやってくるのかな?と待っていると、 牡蠣のお皿ではなく一枚のシートが配られました。 そこには、牡蠣の味わいの相関や分布を示す図表が示されている。maimon02.jpgそして、司会進行のジャージ佐藤氏がこう宣ふ。 これから供するどの殻付き牡蠣が”シャンパンやワインに合う”のかを答えなさい!

謂わば、産地やブランドを伏せて味わう”利き牡蠣”的な。 こりゃ、美味しい旨いとヘラヘラ牡蠣やシャンパンをいただくのとはちょっと勝手が違ってきました(笑)。

華開くように盛り付けられた牡蠣には、AからFまでの記号が附されてる。maimon03.jpg形の違い、大きさの違い、身の厚みの違いを眺めても、 それだけでひょいと産地が判るべくもなく。 いつもの檸檬スライスが添えてないのは、 シャンパンの酸が牡蠣に利く具合を確かめることを意図してる。

「ローラン・ペリエ」をいただいては、殻から外した牡蠣をつるんとして。maimon05_4057f.jpgこれはさらっとしながらちょっとしたクセがあるなぁとか、なかなか濃いぃコク味だなぁとか、 ミネラルな感じも強いよねとか、唸るように呟いたり目配せしてニヤついたり。 ウハハこれは濃厚だわぁと、カキタベ!委員長も愉しそう(笑)。

でもね、いただく順番で結構印象も変わるし、個体差もありそうな気がする。 段々自分の好みの牡蠣の味わいを確かめてるのか、シャンパンと相性のいいと思うものを選んでいるのか判らなくなってきた。 さっきのあれより、いまのこの濃厚さ、でもミルキー一直線なものよりバランスの良いのがいいけど、あれどれだっけ?みたいな(笑)。 手元にメモっていても、混濁してくる。

因みに殻付きで供された牡蠣のひとつは、 「MAIMON」オリジナルの「マイモン・ダイヤ」はこの時期福岡から。
maimon07_4059c.jpgmaimon08_4050b.jpgmaimon04_4055e.jpgmaimon06_4061d.jpg
そして、唐泊の「恵比須」、長崎はご存知「九十九島(くじゅうくしま)」、 飛んで北海道の汽水モノ「サロマ湖」。 「キリタベイ」はニュージーランド、「キャッツアイ」はタスマニアからやってきたヤツ。 「キリタベイ」、結構好みかも。 これも宮城の牡蠣のDNAを継いでいるンだぞ。

うーんと、結局、どの牡蠣が一番「ローラン・ペリエ」に合うのか分かんなくなっちゃった、 ゴメンナサイ(笑)。 ブリュットには、クリーミーさ控えめなヤツが合う気はするのだけどね。

でも、シートが示す、昆布ダシ(磯なアミノ酸的旨み)と海水(ミネラルな感じ)、貝柱・蛤(貝のエキスな感じ)と生クリーム(グリコーゲン的濃厚さ)といった位相の交わりは、殻付き牡蠣の味わいのバラエティを愉しむ時の指標になりそう。 どっちにしても、まだまだ修業が必要なのだ(笑)。

この日の”利き牡蠣”修業はそのくらいにして。 届いたのは、「恵比須」牡蠣のワイン蒸し。maimon09.jpgmaimon10.jpg工藤シェフによるとこの蒸籠、サントリーの手摘みシャブリ「ウィリアムフェーブル」で蒸し上げたものだそう。 それをサントリー「甲州」でいただいたりなんかして。

次のお皿は、不思議な光景を運んできた。 カリッと揚げた牡蠣のフリットに小さなスポイトが幾つも刺さっているのです。maimon11.jpgmaimon12.jpgそのスポイトには、 同じく国産ぶどうの「マスカット・ベリーA」を使ったポン酢が入っている。 それを垂らすのではなくて、 ちゅーっと身の中に注入して召し上がれ!という趣向。 でも、上手いこと注入できない……。 ジュレにしちゃう、なんて手もあったかもね。

それからは、ビュッフェスタイルのテーブルで、牡蠣料理の争奪戦! 塩ダレをいただいた牡蠣フライや牡蠣のパエリア風などなど。maimon13.jpgmaimon14.jpgmaimon16.jpgmaimon15.jpg「ローラン・ペリエ」の絶品ロゼ、もっと吞みたかったなぁ(笑)。

コリドー街に印象的なブルーライトで誘う、Oyster Bar「MAIMON」銀座。maimon17.jpgイベントへの会場提供と工藤シェフはじめスタッフ面々の尽力に多謝多謝。 そして”サントリーワイン軍団”のワインエキスパートの方々にはまたまたお世話になりました。 会長、ジャージ佐藤氏、お疲れさまでした。 口 関連記事:   Nuovo Chinese「玻璃 青山」で 水辺の中華とローラン・ペリエと(11年07月)   BAR「HYGGE」で燻製牡蠣とオイルサーディンとローラン・ペリエと(11年07月)


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