とある冬の日の週末の午后。
何気なく、「クーリ」のランチメニューをチェックしたことがありました。
そこに、カキ、の文字をみつけたものの、もうランチタイムは過ぎている。
しまったと爪を噛んでみても、間に合わない。
またやらないかなぁと秘かに待っていたのでありました。
と、カキのカダイフいただいた!と
のむのむさん情報。
こりゃまた出遅れたと、新富の裏通りへといざ馳せる。
カウンターは既に一杯で、テーブルへどうぞ。
黒板見なくてもオーダーは決まっているのだけれど、「ナポリタン」というフレーズになぜだか心揺らぐ(笑)。
うー、と唸ってから初心を貫くひと言、「カキ!」。
「クーリ」のランチ時のスペシャリテ、15種類の野菜と本日の前菜がやってくる。
これはアイスプラントだったかナなどと考えつつ、相変わらずの野菜バラエティーに感心しつつ、モリモリと食べ進む。
ただ単に、生野菜あれこれをあしらっただけじゃなく、グリルしたもの揚げたものソテーしたものと野菜のキャラに応じた手間を施してくれているのが嬉しいよね。
そして、今日のお皿の底には、スズキのフリットとリゾットにとニョッキが仕込まれてる。
そして待望のカキの皿、「三陸産カキのカダイフ ラビゴットソース」。
またまた立体感のある盛り付けで、メインのお皿でも野菜たちが大活躍。
すっごい野菜摂ってるぞ感が「クーリ」の真骨頂だもんね。
細かな麺状の衣に包まれた牡蠣が呼ぶ。
小さく刻んだハムなんかで仕立てたオリジナルなタルタルを頂いて、凛々しく穀物ライスの上に鎮座しています。
タルタルが零れないように、衣を潰さないようにと、そっとフォークに載せる。
おおお。
うまい。
軽やかに芳ばしく解れる衣がやや小振りの牡蠣の意外に濃密なエキスと渾然となって、旨味中枢を真っ直ぐ刺激する。
カダイフというのは、ギリシャやトルコあたりを起源とする極細の麺状の生地。
どこか他でもいただいた気がするけど、それがどこでだったか思い出せない(笑)。
トウモロコシのカダイフ、と説明してくれたその衣そものものも旨い感じ。
久々に、トキメキの牡蠣料理に出逢えました。
モリモリ野菜とすっとアイデアを盛り込んだお皿で嬉しがらせてくれる「クーリ」。
次回は、「ナポリタン」所望です(笑)。
「Coulis」
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