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洋食「ブルドック」で カキベーコン巻きにグラタン牡蠣魅力の一面
洋食「ブルドック」と云えば、大井町のお店が思い浮かぶ。
あの路地の、ややもすればTooMuchなお皿たち。
そして、その大井町からもそう遠くない戸越銀座商店街の外れにも「ブルドック」がある。
アド街でも紹介されたようだから、周知のことのようです。
もうすぐ中原街道に抜けようかという頃に、路上に見つかる黄色い看板。
オレンジのストライプを庇にした、
懐かしい匂いのする洋食店だ。店内の様子もファサードに違わず、積年の設え。
小さな液晶テレビのニュースを横目に、白いメラミンのカウンターの丸椅子に腰掛けます。
お冷のグラスとビニールで装丁した品書きをスッと横から差し出すオバチャン。
向かい合ったキッチンのオヤジさんに「カキベーコン巻」を定食にして、とお願いします。
オヤジさんもオバチャンも、愛想を振り撒くタイプではない。
オヤジさんが入口脇にあるコカ・コーラの赤い冷蔵庫から具材を取り出して、
フライパンをコンロに載せる。
ややあって、香ばしい匂いがふーっと漂ってきます。
その名の通り、牡蠣をベーコンでくるっと巻いたソテー。
大口開けてハグっと噛めば、ベーコンの薫りと脂の甘さのすぐ後に牡蠣のミネラルが追い掛ける。
牡蠣そのまんまソテーも勿論いいけれど、こふいふ手もあるよねって膝を打つ感じ。
タルタルにもすんなりマッチしているね。
「カキフライ」と並ぶ牡蠣料理三本の残る一翼が「カキとホウレン草のグラタン」。
オーブンから出し立てのステンレスのコキール皿。
溢れんばかりのホワイトソースの焼き目が香ばしく映る。
スプーンの先をえいっと挿し入れて、こいつぁ気をつけないと火傷するぞとハフハフ、ハフハフ。
濃い目のベシャメルに包まれてぶつ切りの牡蠣が顔を出す。
フライは勿論、ソテーに合うし、こうしてクリーミーなソースにも寄り添う牡蠣自体に改めて感心したりして。
ほうれん草が重くなりがちなソースにいいフォローを与えています。
これにはライスじゃなくて、呑んじゃう、だったかなぁ(笑)。
これら単品にご飯と味噌汁をくっつけると、そこそこ贅沢な洋食の夕餉になっちゃうのがナンだけど、ま、いっか。
戸越銀座の隅でひたひたと30年を越える歴史を刻む洋食「ブルドック」。
「ブルドッグ」の間違いではないの?と云うなかれ。今度は「ビーフシチュウ」や「ビーフカツ」でドミグラスの魅力を確かめつつ、大井町との関係ありやなしやを訊ねてみようかな。
口関連記事:キッチン「ブルドック」で チキンライスにメンチカツ増える眉間の皺(06年03月)
「ブルドック」 品川区平塚3-1-10 [Map] 03-3785-3605
いいですねぇブルドッグ。1度だけ行きましたが・・。そういえばまだ記事にしてないのを思い出しました(笑)
Re;くにさま
ブルドッグー、じゃなくてブルドックーだよん~(笑)。
ネタとしては、断然大井町のお店の方が有用かと思うけど、ボクはある種無愛想なコチラを探訪していみたいなぁなんて思うですよー。