小料理「卯波」で 穴子の煮凝り筍の直煮銀座路地裏店幅一間半

unami.jpg銀座一丁目界隈をうろうろ。 今宵のダレヤメの場所を求めて徘徊する。 おでん「よしひろ」のある路地を通り抜けようとすると、なにやらいい雰囲気の小体なお店が目に留まりました。 店幅一間半。 暖簾越しに店内を覗くと、オヤジたちで満席の様子。 一応二本指で、ふたり、とサインを送ると、扉が開いて招き入れられました。
厠前の、店のほぼ中央の壁から蝶番で止まった40cm角のテーブルが用意してくれる。 肘をついたりして体重をかけたりすると、事故になりそうです(笑)。 手垢で磨かれたような床や柱を含む店内の風情たるや、なかなかに味わい深い。 ビール1本を干しつつ、カウンターの客がつついている「焼魚 カレイ」をこちらにもとお願いすると、隣の魚屋が7時までなのでもうできない、と云う。 時間は、7時10分。 食べられなくって残念だけど、魚屋が開いてる時間帯にしか頼めないメニューがあるって仕組みがなんか楽しい。 「合鴨のさっぱり煮」「和風しゅうまい」をとお願いすると、それは売り切れてしまったという。 大将がぽそっと「ない」って云うんだ(笑)。 然らばと「新じゃがの揚げ煮」「筍の直煮」、そして「穴子の煮凝り」「島らっきょう」なぞを。 しっとりうす味ながらだしの旨味が充分に煮含まれた筍が、いい。 ふるふると繊細な煮凝りも、またいい。unami04.jpgunami02.jpgunami03.jpg 新じゃがの脇に添えられていた牛の時雨れ煮がつまみにいいなと、リクエスト。 「二階堂」を丸い氷でロックにすると、するすると呑めてしまって困る。 仕上げに「茶そば」をずるずると。 「卯波」は、今の店主の祖母にあたる俳人鈴木真砂女が昭和32年に開いたお店で、代表句の「あるときは舟より高き卯浪かな」から由来しているそうです。 「卯波」 中央区銀座1-5-14 [Map] 03-3561-3408 http://www.h7.dion.ne.jp/~unami/
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