扉に近づくと、扉の中央にさらに小さな扉。 パカリと開けるとカウンターを埋めるひと影が覗ける。お向かいの「バーミヤン」の”桃”が硝子に映ります(笑)。
先客さんたちの背中に沿って、ちょっと横歩きに店の奥へ。 カウンターの角っこ辺りに落ち着きました。
バックバーにはボトルの列の代わりに、ギッシリのレコード。 目の前のターンテーブルがするすると回って、店内の空気を心地よく震わせます。
「I.W.ハーパー」のロックあたりで改めての乾杯。舐めるバーボンの柔らかさに重なるメロウなメロディ。 壁に掛けられた額のひとつにはジミヘンがいる。 今の曲は誰のだろう。
シモキタの一隅がよく似合うソウルバー「ALGONQUIN’S BAR(アルゴンキンズ・バー)」。“ALGONQUIN”は、ニューヨークにある伝説的な老舗ホテルの名前を冠したものだそう。 こうしてターンテーブルが紡ぎ出す音色に包まれながらウイスキーの琥珀を傾けるのは、 なかなかに心地いいことを再発見。 仲間と一緒でも、おひとりさまでも。 こんな店が近くにあったらいいのにな。
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「ALGONQUIN’S BAR」 世田谷区代沢5-6-14 [Map] 03-3412-6942
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