東京はホテルがとれないとれないと聞いていたのも束の間、大阪のホテル事情も逼迫しているようで、びっくりするくらい空きがない。
西宮~西宮北口周辺からどんどん範囲を広げていって、やっと見付けたのが甲子園のホテルでありました。
当のホテルは阪神の甲子園駅を背にして、
阪神高速3号神戸線の高架を潜った、
甲子園球場と高速沿いに並びにあった。嘗て一度だけ外観を眺めたことはあったけど、
いずれその裡にと思いつつ、
未だに中に入ったことも、
況してや野球観戦などしたことがない、
阪神甲子園球場の外壁を眺めつつ、
ホテルに向かったのでありました。
部屋に荷物を下ろして、
ふらふらっと球場の裏手方面を散策する。球場の敷地内とも思しきテニススクールの先に、
新甲子園商店街なるアーケードがあって、
そのほとんどのシャッターが閉まった中に点る灯りに、
すーっと引き寄せられました(笑)。
覗き込んだ硝子ケースには、
お約束の如く中身がちょっとズレたサンプルが並ぶ。かつ丼に玉子丼、うどんのどんぶりあれこれと、
町の食堂の風情がいい感じに滲んできます。
玄関の暖簾を払うと、
左に四人掛けの、右に二人掛けのテーブルが並ぶ。
それぞれベンチシートなので、
詰め込めばもっと座れる造り。そして、左の壁一面に何故だか色紙が貼り込められている。
有名人著名人のサインということではなさそうです。
入って右手の壁には、扉を外して全開の硝子棚。お惣菜を並べてお好きなものをという、
大阪でもお馴染みのスタイルがここでもスタンバイ。
でも、時間も遅くて、残り数品の状態でありました。
おばちゃんに声を掛けると、
菠薐草のお浸しにたっぷりと削り節を載せてくれる。もうひと皿お願いした千切り大根は、
温めてくれちゃったのが仇となって、
少々妙な感じなのが微笑ましい(笑)。
カレーうどんをお願いしたら、
まず先に取り皿をおばちゃんが運んでくれる。蓮華がすっかりと黄色に染まっていて、
幾人ものひと達が繰り返し浸し続けてきたであろうことを、
容易に想像させてくれます。
カレーうどんがやってきた。表面張力よろしく、どんぶりの縁一杯の湖面に、
思わずしばし、じっと眺め遣ります(笑)。
割り箸でむんずと掴み、
とろみの強いカレー汁の中から引き揚げたうどんは、
乾麺を思わせるつるるん仕様。また~りとたっぷり汁を纏って、
しっかりスパイシー、
そして旨味十分の食べ口を堪能させてくれるのです。
大阪では豚肉じゃなくて牛肉なのが基本形だね。
徹夜仕事が明けて仮眠をとった後は、おひる時。
前夜と同じ暖簾を潜ると、また先客のないタイミング。おばちゃんがテレビを観てた(笑)。
どうやらこちらの食堂は、
かつ丼のボリュームが店先のサンプルとまったく違っていて、
「かつ丼」の爆盛りが有名なのだと知る。
ネットには「かつ丼(小)」でも二人前以上ありそうな、
こんもりと丸々と盛ったどんぶりの画像が載っている。
実はそんな注文のどんぶりを横目で拝見しようと、
甲子園球場の裏手までふたたび訪れたのだけど、
残念ながら他にお客さんがいないという(笑)。「カレーライス」を美味しくいただいて、
おばちゃんにご馳走さまをして辞したのでありました。
皆が知る甲子園球場裏側の商店街に、
お食事処「大力食堂」がある。ふと思い出したのは「力餅食堂」。
食堂の名前に”力”の文字が使われているからだけのことなのだけど、
なんとなく大阪っぽい呼称にも思えてきてね。
「大力食堂」
西宮市甲子園網引町2-29 [Map] 0798-49-0800
高校は球場ヨコやったのに、ひー。なんで知らんかったんやろー!?
高校時代なんて、散歩もせんとチン○ばっかりやったんやなー
Re:脳死犬さま
おー、甲子園のヨコの高校に通っとったですか(どこだろ)!
確かにその頃からあった風な店の佇まい。
でもそ当時は、そりゃぁ散歩なんかよりチン◯の方が断然良かったん違います⁈