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お食事処「すむばり」で 島蛸柔らか磯風味のすむばりそば
初めて降り立った宮古島は雨上がり。
レンタカーを借りて早速向かうは、
島北西部の池間島方面。
濡れた路面をするすると進むこと30分弱。
島へと渡る池間大橋も間近かと思う辺りで道端に看板を見つけました。
看板にあるは、「すむばり」というお食事処の名前だ。角地に佇む建物は、白くペンキした壁に薄い空色のライン。
左手の壁には消えかかったコカ・コーラのシンボルマーク。
いい味出してます。
店内は、左手にテラスにあるような簡易なテーブルがあるものの、小上がりの座卓が主体。
そのひとつに座り込んで、お冷やを受け取ります。グラスには「Orion」とあるけど、お車ゆえ中身はさんぴん茶のままです(笑)。
食堂「すむばり」のメニューには、15~16種類にも及ぼうかというバラエティの「宮古そば」に「タコ丼」「もずく入り炊き込みタコご飯」といった丼もの、「パパイヤ定食」や「たこフライ定食」「すみ汁」などいった定食類が並んでいて、あれこれ気になって困る。
でもここは一応、初志貫徹。
「すむばりそば」をお願いします。
「すむばりそば」の特徴はなにより、炒めた蛸のトッピング。宮古近海で捕った島蛸が、
玉葱や人参の千切りと一緒にさっと火を通すように柔らかく炒められている。
スープはまさに、あっさりした中にコクのあるスープで、なかなかに旨い。そのスープに蛸自身の甘さとほのかな磯風味が相俟って、いい、いい。
麺はやや平打ちの形状で、縮れのない沖縄そばの麺、という感じか。
八重山そばの系統とは違う表情で、茹で置きした麺にあるポソポソも少々含んでいる。
裏手の駐車場に停まっていた軽ワゴン車が、宮古の老舗製麺所「古謝製麺所」のものだったので、この麺はそふいふことなのだろうね。
トッピングにあーさ(あおさ海苔)や薄焼き玉子、カニかまぼこなんかが載っていて、そんな家庭的な風情も「すむばりそば」の魅力なンだ。
宮古島の隅っこで飾らない魅力で佇む、お食事処「すむばり」。「すむばり」の由来はと訊けば、「すむ」は「隅」、「ぱり」は「原」で、つまりは原っぱ(さとうきび畑)の端っこのような場所(地区)で営むお店、ということからきているそうです。
食堂「すむばり」でお腹を満たしたら、近くの「雪塩製塩所」に寄り道、製塩見学してソフトクリームを舐めるのが観光ルートのようであります(笑)。
「すむばり」 宮古島市平良字狩俣768-4 [Map] 0980-72-5813