
一年振りの石垣の夕べ。
新規開拓して夕食をと思案するも、
どうも気の利いた妙案に辿り着かず。
無理に気の向かない処で過ごすより、
もしも予約が叶うならと「森の賢者」に電話を入れる。
幸いにも、早い時間のカウンターに空きがありました。
レンタカーショップの送迎で、石垣中学校の坂へと向かいます。
他の席は予約で満席という「森の賢者」に一番乗り。

誠実なるご主人に久方振りの対面です。
まずはやっぱり「オリオン」をいただいて、
「もろみ豚でもつ煮込み」。

汁だくの下町煮込みとは趣を異にする、煮物の風情だ。
刻んだ長命草たっぷり載った「近海魚で南蛮漬け」が、旨い。

本日の近海魚は、ガチュン。
ガチュンは、八重山で云うところの目鰺である模様。
ぱりっと骨ごとやっつける唐揚げと南蛮ダレ。
そこに長命草独特の香気が重なる。
思わず、刮目してしまいます(笑)。
「森の賢者」では、おひとりさまには量の加減をしてくれるところもお気に入り。

「フーチバーとプリプリ海老の水餃子サラダ」も、
量をちょっと減らしたおひとりさま仕様にて。
「森の賢者」で泡盛と云えば、「請福」の。


シークヮーサーでぜひとのおススメに従って、少々を搾り入れる。
ああ、なんて気の利いた呑み口になることでしょう。
そんな「請福」には、柚子とシークヮーサーで仕上げた泡盛もございます。
もうひと品をと、「豚キムチの春巻き 賢者風」。


つまりは粗みじんに叩いた豚キムチの揚げ春巻き。
三角に包んだフォルムが愛らしい。
これもまた「島素材の天ぷら盛り合せ」などと並ぶ、
「森の賢者」の人気定番品なのでありましょう。
石垣の島食材を活き生きと、島料理「森の賢者」。

ヤマトゥンチュだからこそ、
島の魅力を紐解き、島の食材・風土に向き合い続け、
島の食材をより活かしたいと思えるのかもしれないなぁ。
お店のファサードを眺めながらそんなことを想っていたら、
どこかでホホーっと梟が鳴いたような気がしました(笑)。
口 関連記事:
島料理「森の賢者」で 昇華する島食材の酒肴たち(07年09月)
島料理「森の賢者」で 請福の島の野草茶割り島野菜のてんぷら(12年08月)
「森の賢者」
石垣市新川49-2 [Map] 0980-83-5609
http://www.beeline.co.jp/moriken/
column/03404
ご主人は本土の方なんですね!
こう言っては偉そうですが、垢抜けしたセンスを感じました。
沖縄の料理は、茶色系が多く、出し方も素朴なものばかりの印象でしたが、こちらは美しい料理ばかりですね!
Re:ねこさま
島が気に入って住みついたマスターとその奥さま。
色々とセンスあるお店の仕立ては、料理の構成にも活きています。
でもかっこつけてりところはありません。
ぜひ、石垣までお訪ねくださーい!