御堂筋が堂島川を渡る、大江橋。
その橋の袂に建つ交番の脇を裁判所方向に入ったところに、ずっと気になっている店がある。
店の名を「アウデ・カース」。
ありそでなさそな、
オランダ家庭料理を謳う店です。
深紅に塗り上げた扉の脇に、ワインボトルを突っ込んだ木箱があって、そこに立て掛けた黒板が日替わりのランチメニューを示しています。
お店のフロアは、そのドアからやや急な階段を上がった二階にある。
カウンターの隅にお邪魔です。
右手を振り返り、テーブル席の向こうを明るくしているのは、
堂島川の川面を照らす日差し。
特別綺麗な景色ではないけれど、窓際のテーブルは、川面を眺める情緒が多少はありそうだ。
左手の窓の下には、様々な銘柄のビールが冷やしてあって、それぞれ用のビールグラスが出番を待っている。
これから仕事でなければ、間違いなく呑んでるね(笑)。
お願いしたのは、
この日のランチの「ドイツェ(ハンバーグ)ステーキとジャガイモパン」。
スープにコーヒーもつけてもらいます。
トマトのスープが何気なくも旨い。
澄んで丸い酸味が心地よく、トマトの香気に富んだ仄甘さが追い掛ける。
貫禄のあるコックコートは伊達じゃないぞと素直に思う。
その主は、パッドに用意していたハンバーグをフライパンの上に載せ、隣のレンジでソテーしているジャガイモの様子をチェックする。
オーブンで温めたパンと一緒にハンバーグのお皿がやってきました。
ナツメグらしきスパイスの香りとともに、赤身肉の旨みが真っ直ぐに。
脂のジューシーさに頼らない、熟練の手腕を思います。
焦げ色をつけたジャガイモも素朴にイケるのだ。
メニューをみると、「スタンポットStamppot」というマッシュポテトの料理もオランダを代表するものらしいことが伺える。
毟り齧ったパンも「じゃがいもパン」なんだね。
そして、計62種類あるという「パンネンクーケンPannenkoeken」は、つまりはパンケーキ。
ベーコン、ゴーダチーズ、玉葱なんかを組み合わせたトッピングでもいいし、林檎、バナナ、ラム酒漬けレーズンなんかでデザートチックにしてもいい、ということらしい。
なんだか、とっても女子にウケそうだよね。
オランダ国旗、紅いテントに風車のイラストが目印の「アウデ・カースOudeKaas」は、1996年のオープン。
今度は、夜の部にお邪魔して、19種類揃えているというビールやワインのグラスを片手に、「スタンポット」「パンネンクーケン」をはじめとするオランダ料理の愉しさを教わりたいな。
「OUDE KAAS」
大阪市北区西天満2-5-6
[Map] 06-6361-3292
http://restaurant.gr.jp/oudekaas/
column/02951 @1,000-
さすが!
大阪へ行ってもオサレなところ行ってますね~
オランダ料理…気になるかも(笑)
Re:ロレンスさま
いやいや、そんなぁ(ぽりぽり、笑)。
オランダ料理のお店って他に知らないので、ずっと気になってたんスよ~。
地勢からもドイツに近い感じかなぁ。