1号線、曽根崎通りを歩く度、ふわんと香るカレーの匂いが気になっていました。
見上げる円形の看板には、「福島 上等カレー」とある。
気になりつつも、チェーン店臭さも鼻につき、自ら”上等”と名乗るのもどうかなぁと横目でみていたのです。
同僚に「上等、なんちゃってるけど、正味のトコどお?」と訊くと、「いや~、結構イイんとちゃう~ぅ」と云う。
然らばちょっくらいただいてみなければと、券売機の前に立ちました。
「とんかつカレー」のボタンをポチとする。
ホールのおばちゃんはまだ慣れない様子で、でもいろいろ気にしてくれながら忙しそうに立ち動いています。
ゆったりサイズのカレー皿がやってきました。
やおらスプーンで掬いひと口すると、「インデアンカレー」のひと口めにどわ~んとくるフルーティな甘さとはまたややベクトルの違う甘みがする。
そしてその甘さがゆっくりと収まるのと入れ替わるようにコクな旨味と控えめな辛味が襲ってくる。
味の構成の本体はドミグラスにカレー粉を加減よく含ませたあたりで、嫌いじゃないなぁこうゆうのも。
ここではキャベツの酢漬けをそのまま「ピクルス」と呼んでいて、それをカレー全体に塗すようにして食べるのを推奨している。
コク味がやや重くなる後半あたりでその手を使うと、シャッキリ感がコクにキレを生むような感じで俄然スプーンが動くというところ。
ま、「インデアンカレー」と同じと云えばそうなのだけれどね(笑)。
辛くないと許さん!という貴兄には、「やみつきスパイス」という顆粒が用意されていて、「1フリ、1辛」とある。試しにちょっと舐めてみると、そうでもないじゃんのその後にククっと辛さがきた。
やはりフリ過ぎには注意が必要なようです。
訊けば、カレーうどんの店をフランチャイズ展開している「得正」の系列にある様子の「上等カレー」。
“福島”と冠しているのは、福島にあるお店を本店としているからのようで、「since 1983」としているのも、本店の創業を指していると目される。同じ「上等カレー」でも系統があるのかもしれないな。セントラルキッチンで画一的な料理を出す形態ではないようです。
「No.1 in Japan if best among Osaka」と記すあたりに、ナニワ商人の強い自負が垣間見れちゃうね。
口関連記事:
カレー専門店「インデアンカレー」三番街店で レギュラー玉子入り(06年04月)
カレー専門店「インデアンカレー」丸の内店で 東京上陸甘さひと口(05年11月)
カレー専門店「インデアンカレー」丸の内店でスパゲッティ麺旨し(06年02月)
「福島 上等カレー」西天満店 大阪市北区西天満6-8-2 06-6364-2992
http://www.tokumasa.net/
column/02658 @850
うーむむむ・・・チェーン店なのに、かなり渋好みっぽい!
ここはワタシも、今年の帰省で立ち寄ってみたいお店の
リストに、ぜひ入れたいですね。
今ちょっと検索してみたんですけど、けっこう毀誉褒貶が
激しいようで・・・これは、お店が愛されていればこその
意見百出なのでしょう。
Re;つきじろうさま
自家営業していたお店がなにかの都合で資本の傘下に入った、そんなことなんじゃないかなぁと思っているのですけど、どうでしょね。
福島の本店に行ったらまた味わいが違ったりするのかも~、とも思ってます。東京への帰りがけに福島に遠回りしてみよっかな、なんてね。