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カレーとのみもの「ユキさんち」で おくらとゆしどうふのカレー
石垣島からの飛行時間30分。
日本最西端の島、与那国へやってきました。
降り立った小さな空港の小さなロータリーも真夏の灼熱に焼かれています。
今日は到着ダイブはせずに、レンタカーを借りて島をひと巡りしてみようと思います。
一旦お世話になるダイビングショップに荷物を落ち着けてから、結局空港に逆戻り。
いざ、ゆっくりとアクセルを踏み出しましょう。この光景がどこだかすぐに気づくヒトも多いですね。そう、あの「Dr.コトー診療所」の舞台となった「志木那島診療所」のセット。
室内に飾られていて、はためく旗は屋上にはないけど、
入口脇に置かれた木製荷台つき自転車といい、およそそのままに残されていて、ドラマの場面場面が浮かんできます。東京に戻ったら早速、DVDを端から借りるつもりになってるもんね(笑)。
そのまま、日本国最西端之地と記した石碑のある西崎から台湾も浮かんで見えそうなどこまでもベタ凪の蒼き海をじっと眺め、不思議な巨岩がそそり立つ光景を拝む立神岩や長閑に草を食む馬たちに和む東崎の灯台あたりを辿る。
西崎は、陽の入る“いりざき”と読み、東崎は陽の上がる“あがりざき”と読むのだよ。
外周道路の至るところに馬や牛がいて、こんもりしたフンを避けながら進むのもまた愉しからずや。
そして、ランチにやってきたのが久部良漁港近くの急坂脇にある、「ユキさんち」。
すっぽりと緑に覆われたエントランスを入ると、骨太な木材を縦横にした和み~な空間が待っていてくれます。
ぶ厚い天板のテーブルも赤褐色に磨かれたような柱たちも角の小上がりの情景も、それぞれに味がある。さらにそこを突き抜けて、庭に面した軒下に置かれたテーブル席を選んでみました。
どこからともなく白い犬が近づいてきて、のんびりと伏せるのが妙に似合う。
赤瓦に蒼い空が映える。
庭の生け垣の向こうには、遠く西崎の灯台が臨める。
その日の日付が記された、色鉛筆でなるイラスト入りの手書きメニューから、今日のカレー「おくらとゆしどうふのカレー」をドリンクとのセットでお願いしました。
オヤジさんがまず、如何にも自家製なピクルスと小さな小さなビーカーを届けてくれる。
ビーカーの中のオレンジな液体は島唐辛子のエキスだ。
平らで大判なお皿がやってきました。その名の通り、さらさらとしたカレーに豆腐の白とオクラの緑が浮かんでいます。
う~ん、なんだかとっても旨そうだ。
デフォルトの辛味は控えめで、第一印象は”優しいお味”。
オクラが纏う粘りやゆし豆腐柔らかなコクがアクセントとなって、どんどんスプーンを動かさせる。
中盤からは、件のビーカーの液体を入れ過ぎないように気をつけながら、振り混ぜてみる。
すると途端に、香りとうま味と酸味とが織りなす味わいにエッジが立ってさらにスプーンを動かす早さが増してしまう。うん、ご馳走さま(笑)。
ドリンクに選んだのは、「ゴーヤミックスジュース」。
ユキさんちの畑で採れたゴーヤです、と書いてある。
当然の緑の液体を、劇苦だったらちょっとなとやや身構えながらストローを啜ると、コレがあぁた。
涼しげな嫌みのない青みがすすすぅっと広がって、後味にふわんと心地いい苦みが薫ってふっと消える。ミックスの加減や甘みの添え具合のセンスに、そもそものゴーヤの瑞々しさが相俟って、粋なジュースになっちゃってる。
汗がすうっと引いていくよな気分だ。
さらにデザートにと、「サトウキビアイスクリーム」。
届けてくれたのがおそらく、ユキさんだ。
ほんのり日向臭いような粉っぽさが一瞬過ぎっては消えていく。
そこへ海からの風が抜けていく。
この地に店を構えて15年になるという「ユキさんち」。
都会を離れてこんな暮らしがしたい!なんて憬れるヒトが随分いるのだろうと、そう思います。
「ユキさんち」 八重山郡与那国町字与那国4022-315 0980-87-3667
おおっ!ドラマの世界そのものだわ。
与那国はのんびりした素敵な島なのね~。
ゆしどうふカレーにゴーヤジュース、サトウキビアイス・・・南国満喫メニューですね♪
ゴーヤジュースが気になりますん☆
Re;romyさま
島全体がドラマのロケ地~。
至るところに見覚えのある風景があって、DVD全巻、食い入るようにみちゃいました。
海も魅力だけど、島の食事もやっぱしいいっス。
ゴーヤジュースは、記憶に残る味わいでしたよん。