銀座・てんぷら「天亭」

tentei.jpg西五番街の天麩羅屋さん、「天亭」にお邪魔してみました。訊けば、検番が廃止された跡地であった今の場所に大将が「天一」から独立して店を構えたのが、もう22、23年前のことだという。カウンターの隅に座って目に留まるのは、ステンレスの半円形。そのフードの下が天麩羅鍋なのでしょう。「かき揚げ天丼」かはたまた、と悩んでから、デフォルトなる「天丼」をお願いしました。「ご飯、大盛りになさいますか?」と尋ねられますが、バランスが判らないのと「天丼でお腹苦しい」事態は避けようと、「普通でお願いします」。どんぶりをカウンターに置いた瞬間に「蓋、お取りしますね」とオカアサン。そういう様式になっているのだとしても、目の前で作ってくれる天丼にはやっぱり、蓋はいらないなぁと思うのだけど、どうだろう。どんぶりを埋め、寄り添うように盛られた天麩羅は、海老、アスパラガス、キス、横たわる穴子、そしてその下に忍ばせるように仕込まれたかき揚げ。衣がもっていたサックリ感の名残とあっさりしたタレ味でいただく天麩羅たちです。可愛い小ぶりな茄子も見つかった。賑やかに楽しめる天丼ではあるけれど、お値段に照らしてみると、なんかこうもうちょっと感激が欲しいところかもしれません。カウンター左手では外国人を接待中のご様子。カウンターを守っていた兄さんによると、そんな社用も含めて、この酷暑の夏は目に見えて客足が落ちたそう。あの暑さだもの、天麩羅食べたい!モードにはなかなかならなかったものね。 「天亭」 中央区銀座8-6-3新橋会館B1F 03-3571-8524
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