横浜カリー「ALPEN JIRO」

alpinjiro.jpg三ツ沢まで水中用のストロボを買いに行く。その足で、伊勢佐木長者町で下車。真夏の陽射しが照らす大通り公園を進むと、道路向こうの木立越しにウッディな表情のお店が見えてきました。”横浜カリー”を店名に冠した「アルペン・ジロー」。テラスを横目に進む店内もしっかりウッディで、落ち着いた調度にちょっぴり畏まる感じ。ランプ越しに眺める厨房。コの字のカウンターの中央にメインのコンロがあるようで、時折さっと炎が上がります。数量限定とある、「煮込み和牛カリー」をお願いしました。お子さま向け蜂蜜入りの「野毛山」から特上級の「天国」まで選べる辛さは6通り。横浜からエベレストを経て、空にまで登るって寸法だ。辛い方から3つ目の家庭の中辛クラス「アイガー」(アルプスの一峰)で、中盛りの「銀盆ライス」を添えてもらいます。あの赤い、アルマイトの道具箱のような容器はなんだろうと思っていたら、それが目の前に届けられました。恐る恐る蓋をあけるとそこには、オニオンフライ(?)を頂いたライスが収まっていました。ほ~。焚き立ての「釜めし」なんて手もあるみたい。そして「煮込み和牛カリー」。さらりとした粘度のカレーは、牛スジ肉や鶏ガラなどの動物的な旨味と野菜の甘さが多層的に折り重なったもの。どちらかというとシチューに近いソースで、辛味はほとんどない。繊細さの「ラ・ソース古賀」、骨太な「アルペン・ジロー」という感じにも思い至る。ほろほろっと柔らかく煮込まれた牛肉にもそのソースがたっぷりと煮含められていて、とても美味しい。スプーンに掬ったライスをソースに浸す、スープカレーの食べ方でどんどん食べ進む。この固めに炊かれたご飯もいい。壁の文字には、「丸一週間もの時間をかけて作り上げた愛情たっぷりの自信作です」とある。うん、なるほど。ロッジ経営から転じて1985年に構えたという「アルペン・ジロー」。デートにも充分使えそうです。 「ALPEN JIRO」 横浜市中区弥生町3-26 045-261-4307 http://www.alpinjiro.com/
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