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RESTAURNT&PUB「HOF BRAU」で スパピザの溶岩ドーム古き港横浜の残り香

「THUMBS UP」での安部恭弘のライブのため、 横浜方面へ。
ちょっと足を伸ばして、日本大通りで降りてみる。
ライブ前の腹拵えと遅めのランチに選んだのが、黄色い看板のレストラン&パブ。
それが神奈川県民ホールの裏手にある、「ホフブロウ」です。

ランチメニューはまだ大丈夫かなと訊きながら、
古き良き横浜を匂わすような景色の、
カウンターの隅に陣取ります。

壁に掛かった額に色褪せはじめた写真が掲げてあって、
そのキャプションには「昭和22年に開業して55年まで、
海岸通りにあったホフブロウ」とある。 横浜に寄航する船が運ぶ外国人たちや、
本牧辺りの米軍の連中出入りの店、
でもあったのだろうな、なんてこと彷彿とさせます。

バックバーを前にしてちょっと呑んじゃおうかと、
そんな気分になって、ドイツ麦酒の、
「ヴァイエンステファン・ヘフヴァイスドゥンケル」。 ヘフ(酵母)、ヴァイス(小麦)、
そして、デュンケル(ダーク)ってな訳で、
ローストした小麦を使った下面発酵ビール、
だということらしい。
酸味を含んだ甘い香りをぐーっと呑んで思い出したのは、
嘗て京橋明治屋で購入した「ビールの素」で、
仲間と一緒に仕込んだビールの味。
工業製品的でない、
素朴な発酵が楽しめる飲み口であります。

そのお相手にと、「カキの燻製」。 燻した所為なのか、
牡蠣の身が小さいのが意外だったけど、
ドイツなビールとの相性は悪くない。

WADA SHIKIとプレートに印した木製のレジスター、
そして、ステンドグラス風なドア硝子。

そんな店内の情景を眺めたりしながら、
到着を待っていたのが、
おそらく此処のスペシャリテのひとつ、
「スパピザ」であります。 焼けたプレートに載ったそれは、
中央が溶岩ドームのよう。

ふつふつととろけたチーズが全体を覆い、
所々に麺の存在を窺わせています。 小エビらしきあたりからチーズの膜を、
フォークの先で崩しにかかります。

中からでてくるのはナポではなくて、
つまりはミートソーススパ。

中がナポリタンであってもいいのにぃーと、
そう思う気持ちと、
ピーマンの存在などなど中がナポだと、
重複した感じになるのかもねーっと、
そんな気持ちが交差します。 ミートグラタンっぽさが時折あるのが、
なんだか嬉しいぞ(^^)。

古き港横浜の残り香を微かに漂わす、
レストラン&パブ「ホフブロウ」。 相生町の古典イタリアン「オリヂナル・ジョーズ」。
あの辺りと同じ時代の匂いがちょっぴり味わえます。

「ホフブロウ THE HOF BRAU」
神奈川県横浜市中区山下町25 上田ビル1F [Map]
045-662-1106
https://www.instagram.com/thehofbrauyokohama

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