伊勢うどん「つたや」で 伊勢玉子うどん古き佳き河崎の町並み散策

tsutaya.jpg伊勢市駅駅前、外宮参道の角にある、 昭和なお食事処・和洋食喫茶の「若草堂」で、 伊勢うどんな朝ご飯をいただいて。 お宿の部屋に戻ってちょっとまったりしてから、 前日に伺った神宮内宮へと向かうバスに、 ふたたび乗り込みました。 内宮への参道、伊勢街道は、 初秋の煌く陽射しに明るく照らされています。

終点の内宮前のバス停を降りて、 そのまま宇治橋の鳥居へと向かう。tsutaya01.jpg前日同様のいい天気。 早くもひとが多く行き来している宇治橋の上には、 綺麗なうろこ雲が浮かんでいました。

ふたたび内宮を訪れたのは、御祈祷をお願いするため。 前日は、受付時間に間に合わなかったのです。tsutaya02.jpg神楽を奉納する神楽殿と並ぶ御饌(みけ)殿へと案内いただき、 足の痺れに耐えながら、お祓いを受け、 御神札と神饌とが供えられた御神前に祝詞が奏上される様子を、 共に畏まって拝聴します。 御神札と神饌(おさがり)を拝受して、御饌殿を後にしました。tsutaya03.jpg神馬が控える外御厩(そとのみうまや)に廻って、ふたたび宇治橋の鳥居の下へ。 一礼をして此処を辞しましょう。

伊勢市駅にバスで戻ってから、前日伺った「山口屋」の近くを通って、 別宮の月夜見宮に参拝します。 月夜見宮でもご朱印をいただこうと脇にある社務所に立ち寄りました。

そして、その足で、JRや名鉄の踏切を渡り、勢田川沿いにある河崎地区を散策します。 所々にみる町屋や土蔵が昼にしてなかなかの情緒。 二年半振りの訪問叶わなかった蔵の居酒屋「虎丸」の表情を確かめます。

河崎本通りをさらに川に沿うように北上すると、 みえてきたのが、伊勢うどん「つたや」の姿。tsutaya04.jpgコカ・コーラの看板もどこか懐かしい古き町の食堂にお邪魔です。

ほぼ満席の店内の中程のテーブル席に居場所を得て、 じっと眺めるお品書き。 伊勢うどんに一般的なうどんにそば、きしめん、そしてラーメン。 カツ丼にチャーハン、オムライスなんかもラインナップされています。 「焼豚伊勢うどん」なんかに気を惹かれつつ、 「伊勢玉子うどん」をお願いしました。

明治の頃に河崎で作られていたという「エスサイダー」、ではなく、 ビールのグラスを傾けつつ振り返ると、開いた扉から厨房が覗けた。tsutaya05.jpgオヤジさんが湯釜からうどんを掬っている光景のようです。

「伊勢玉子うどん」の丼が到着しました。tsutaya06.jpgたっぷりのおつゆに玉子が半熟に解かれ、 そこにお伊勢なうどんが浮かんでいます。

うーむ、美味しそう!tsutaya07.jpgそっと箸の先を動かして、丁寧にいただきたい。 そんな気分になってきます。

玉子を纏ったふんわり具合もまた素敵なうどん。tsutaya08.jpg焼豚に走るよりこれが佳かったとひとり言ちる、 そんなご満悦であります(笑)。

相方さんは、ザ・中華そばとも謳いたい「ラーメン」のドンブリ。tsutaya09.jpg澄んだスープには、 鶏がらのベースに魚介の旨味やらなにやら意外なコクが潜んでいて、美味し嬉し。 ストレートな細麺が良く似合います。

ドンブリの目線を壁に向けると、水彩画を収めた額が目に留まる。tsutaya10.jpg通りの古き佳き情景が想起されるようで、ほのぼのしてきます。

嘗て勢田川の水運を利用した問屋街として栄えた河崎の本通りに、 伊勢うどんの店「つたや」がある。tsutaya11.jpg散在する土蔵や町屋を含めた町並みが、 活かされつつ残っていけばよいのだけどなぁと思います。

口 関連記事:   お食事処「若草堂」で 伊勢うどんの朝御飯外宮参道に昭和の匂い(14年10月)   名代伊勢うどん「山口屋」で ごちゃいせうどんと淳素な伊勢うどん(14年10月)   居酒屋「虎丸」で 蔵中の気になる魚介酒肴たちかき土手ねぎ焼(12年05月)


「つたや」 伊勢市河崎2-22-24 [Map] 0596-28-3880
column/03455