気軽なフレンチ「Bistro Bois de pin」で ポテト戴く鰆青海苔の海

boisdepin.jpgここの看板を初めて目にしたのは確か、 レストラン「Coulis」からの帰りか、 その階下の「鈴萄」からの帰り道。 いつの間にこんな処にビストロが出来ていたんだねと脳裏にメモったのは、もう一年以上も前のことでした。 突然それを思い出して、足を運んだ新富町の裏通り。 一番乗りで中ほどのテーブルに落ち着きました。

いい感じにコンパクトな店内には、店奥に向かって左手に三脚のテーブル。 その奥にも半個室のようになった数席のテーブルがございます。boisdepin02.jpg見上げるドア上の黒板には、ディナーメニューにワインメニュー、 そしてその週一週間分の日替わりランチメニューが示されている。

もっとも一々見上げずとも、 その日のランチメニューは厨房側のプレートにも記されていて、 ランチAかランチBかというのが通例の模様。boisdepin03.jpgにんじんのポタージュだったり、野菜浮かべたコンソメ風だったり。 Aのランチにはどうやらスープをつけるという構成のようで、 おのずとそちらでという志向になりそうです。

冬のあるのおひる時のAランチは、 「豚バラ肉の煮込み カシス風味の赤ワインソース」。boisdepin04.jpg思えば、そのあしらいがクリスマス時季を思わせるもの。 ほろほろと適度な脂の豚肉に、なるほどカシスの風味がよく似合う。boisdepin05.jpgこうしてベリー系の果実をお肉に合わせるのって、 欧風な仕立てだなぁと感心したりして。

ふと奥よりの壁に掛かった額を見上げると、 お店のファサードを描いた絵があった。boisdepin01.jpgシェフの知人が描いたものだそうで、 一見油絵のようでいて実は貼り絵なんですと聞き、改めて眺めます。

そんな日のランチには、 「牛肩バラ肉の赤ワイン煮込み 黒胡椒と蜂蜜風味」。boisdepin06.jpg肉塊を解せば肩バラの繊維質。 黒胡椒をこふいふ風に利かすと赤ワインソースに粋なエッジが備わるのですね。

またまた別のおひるには、「鰆のポテト包み焼き 青のりの白ワインソース」。boisdepin07.jpgboisdepin08.jpg意外とジューシーな鰆を包むポテトは、カダイフで。 包むというより戴いている仕立てが面白い。 そして、そんな鰆に青海苔の風味が活きたソースが絶妙な取り合わせでございます。

新富町の裏通りに、気軽なフレンチと謳う「Bistro Bois de pin(ビストロ ブワ ド パン)」。boisdepin09.jpg厨房のシェフに訊ねると、”Bois de Pin”は、”松林”という意味だそう。 シェフがもしかして松林さん?と思うも、そうではなくて、 シェフが以前働いていた店が”松”に由縁のあるレストランで、 “松”のつく方たちに世話になり、支えられた。 つまりは、”松”に囲まれ今がある、ということで”松林”を店の名に掲げたのだという。 ちなみに、”松”のつくレストランとは、かの「シェ・松尾」だそうだ。

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「Bistro Bois de pin」 中央区新富1-10-10 [Map] 03-3551-2552 http://www.bistroboisdepin.com/
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