武蔵小山の一隅に、
なかなかイケてるとんかつ専門店があるという。
どこのことだろうと調べると、
小粒カキフライてんこ盛りの「さんきち」の並び辺り。
そう云われてみれば、静かに佇む和食店のようなファサードをなんとはなしに思い出す。
ちょっくら寄り道してみましょう。
一度目は、恒例の村田の実験室@Againを堪能したあと。
二度目は、会社帰りに目黒線へと乗り換えて。
三度目は、自由が丘での野暮用を済ませたあとに。ふたたび、とあるお昼どき。 硝子戸越しに店内を覗くと、カウンターに空席がある。 漸くタイミングが合ったなぁと呟きながら(笑)、カウンターの奥へと進みます。
カウンターの内側に構えるは、銅色に磨かれた揚げ鍋。
「ポテトサラダ」や「きんぴらごぼう」で麦酒をやっつけてもいいのだけれど、 それでお腹を満たしてしまうのもなにかと、 出来上がりをのんびり構えて待つことにします。
じっと油殿を見詰めていたご主人が、今だ!とばかりに太い菜箸を動かし、 厚みのあるカツを引き揚げる。
細かめのパン粉で包んだ衣は、澄んだ油にイメージ重なる綺麗な揚げ色。
既にもう、見るからに美味そうであるが、まずは落ち着いて(笑)、 添えた檸檬なんぞを軽く搾りかけてからもう一度断面を凝視する。
ソースはもとより、醤油も塩もいらないかもねと、そのまま噛り付く。
日を改めて、また夜に寄ってみると今度もタイミングよろしくて。 「ヒレ」か「メンチ」かと悩んで何故か、「チーズ巻カツ定食」を。 ご主人は、まるで和菓子でも拵えるかのように、 伸ばした豚肉にスティック状のチーズと海苔を巻いてゆく。 揚げる時間はきっと、ロースカツよりは短めでしょう。
武蔵小山の人気店、もち豚とんかつ「たいよう」。
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「たいよう」 品川区小山3-22-7 メゾンいずみ112 [Map] 03-3786-1464
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