元祖串かつ「だるま」で 見上げる通天閣揚立て旨し元祖串かつ

daruma.jpg天王寺の近鉄前交叉点から動物園前方向へ。 ここだココだと右へと折れ入って、線路を潜れば、 何かのお店の店頭にある大きなビリケンさんが迎えてくれる。 そう、ご存知、ジャンジャン横丁。 早くも行列をつくっている串かつ「八重勝」を横目に覗くと、なんだか新しく明るくなっている。 その先にある将棋クラブは、硝子越しにも独特の琥珀色の空気が伝わってくる。 そのままジャンジャン横丁を抜ければいよいよ新世界の本丸だ。

今話題のタワーといえばやはり、通天閣(笑)。daruma01.jpg みんなホンモノのビリケンさんの足裏を掻きに行くのか、 既に長い行列ができています。

その通天閣の真下で、広い間口で営んでいるのが、串かつ「だるま」の通天閣店。daruma02.jpg そして通天閣を見上げる通りから脇に伸びる路地にあるのが、 「だるま」新世界総本店だ。

ジャンジャン横丁の「だるま」にも行列があったけど、 ここ総本店にも開店前の行列。daruma03.jpg かの有名な文句、「ソースの二度漬けは禁止やで!」と睨みを利かせるオッチャン顔のディスプレイが覗いています。

daruma04.jpg僅か13席のカウンターの左の隅へ。 なんのことやら判らないけど、初めてのお客様には「クロヒョウセット」がオススメというので、そこは素直に仰せに従います。

まだ午前中だけどねと自分に断りつつ、だるま特製麦焼酎でウーロンハイ。 ちゅるちゅるっと口をつけたところへ、さっと「どて焼き」の小皿。daruma05.jpg 所謂煮込みなんだけど、見た目を裏切るあっさり仕立て。 まずはこれで一杯、ってのが常道なのでしょね。

目の前の油切りパットに「クロヒョウセット」の串第一陣が湯気を上げて到着です。daruma06.jpgdaruma07.jpgdaruma08.jpg 帆立、串かつ、レンコン、えび、つくね。 二度漬けなしヨ、と呟きながら串をソースに浸して、余分なソースを切る。 ふーふーしてから齧りつきます。

ああ、串かつがウーロンハイによく似合う。 揚げ立て串揚げの醍醐味が間違いなく、ココにある。

「クロヒョウセット」の第二陣は、しょうが、ウィンナー、キス、力もち。daruma10.jpgdaruma09.jpgdaruma11.jpg まさしく紅生姜色剥き出しの串は、齧って思わず笑っちゃう(笑)。 オススメ通り、ウィンナーもキスも塩でいく。 キスのほっこりに、ウーロンハイをお代わりです。

コースターをいただくに、「クロヒョウセット」としたのは、ゲーム「龍の如く」のシリーズ「クロヒョウ2」と「だるま」のコラボだからということらしい。daruma14.jpg もっとも、この組み合わせのどのあたりが「クロヒョウ」っぽいかは、全くもって判んないけれど(笑)。

もうちょっと欲しいなとお願いしたのが、 復興支援と謳う「石巻名物牛たんつくね串」や、 冬のカキに替わって登場していた夏の串「ハモ」など。daruma12.jpgdaruma13.jpg そうか、仮にちょっと端モノが混じっていたとしても、 つくねにすることでイケる串に仕上がってる。 はふほふと揚げ立てを塩でやる鱧は、ご想像通りの醍醐味だ。

創業昭和四年。 元祖串かつ創業の店「だるま」新世界総本店。daruma15.jpg全13席で囲む狭いカウンターにぎっしり5人ものスタッフで鋭意応対中してくれる。 滞在時間およそ20分でいっちょ上がりです(笑)。

この界隈に来ると必ず、 「じゃりン子チエ」の世界感を髣髴とさせる場所として足を運んでしまうのが、 新世界国際劇場の前あたり。daruma16.jpg残念がらまだ、観劇したことはありません(笑)。


「だるま」新世界総本店 大阪市浪速区恵美須東2-3-9 [Map] 06-6645-7056 http://kushikatu-daruma.com/
column/03267