銀座で牡蠣料理のお店として思い浮かべるのは、
今やカキフライの店としても有名な「三州屋」銀座か、
そう云えば移転後はまだお邪魔できていない「銀座 かなわ」か。
そして、幾つかのオイスターバーよりも先に想起するのが、演繦料理「銀座 楸」なのです。
「九州じゃんがら」や油そばの「東京油組総本店 銀座組」の前を通って、
ご無沙汰の階段を二階へと上がる。
ゆらゆらっ湯気を上げて誘う、牡蠣フライと黒いカレーと。
兵庫は赤穂からやってきた牡蠣の滋味をぴっちりと包んだ衣からじゅんと旨み弾ける。
間を置かずまた、「九州じゃんがら」の並びへと。 同じ椅子に腰掛けて今度は、「牡蛎入りカレー」をお願います。 「牡蛎クリームコロッケ」をひとつ、トッピングしてもらいましょう。
煮崩れることなんかなく、端正な表情で鎮座する牡蠣の身。
フライのそれとは違う、真っ直ぐな牡蠣の風味が解けて黒いカレーのさらっとしたコク味と渾然となって、旨い。
階段の脇には、黒板が据え付けてあって、 そこにはこんな風にメッセージがある。
「牡蛎を食して、元気になろう!」。Oyster Restaurant & Wine、演繦料理「銀座 楸(ひさぎ)」。
「楸」銀座本店 中央区銀座6-12-16 片桐ビルⅡ2F [Map] 03-3289-1390 http://kaki-hisagi.com/
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