![donpierre.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/donpierre-thumb-200x150-27459.jpg)
一月一杯でその永き営みの日々に幕を閉じてしまった京橋「京すし」。
その裏手に回っても既に閉鎖した建物が続く。
そしてそのひとつ銀座の寄りの区画、つまりは明治屋京橋ストアー裏手の区画も既に再開発の勢いに侵されている。
政府の都市再生緊急整備地域指定の影響を受けてクローズしてしまう店が其処にもありました。
2月の限定メニューをA看板に示す「京橋ドンピエール」。
![donpierre01.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/donpierre01-thumb-500x375-27462.jpg)
冒頭には、こうメッセージされている。
22年の長きにわたり、ご愛顧いただきありがとうございました。
閉店を惜しむように足を運んだらしき客人たちがほとんどのようにも思う気配は、
気のせいではないでしょう。
「絶品カキフライ」か、はたまた「カキフライカレー」か、
散々悩んでの「カキフライカレー」が届く。
![donpierre02.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/donpierre02-thumb-500x375-27465.jpg)
揚げ色麗しき牡蠣フライがみっつ、カレーの上に鎮座しています。
粗く挽いた感じの肉なぞをたっぷり含んだカレーは、
謂わば洋食のお店らしい濃密な仕立て。
![donpierre03.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/donpierre03-thumb-500x375-27468.jpg)
牡蠣フライとの相性を問えば、
例えば、「銀座 楸」の黒カレーに軍配を上げるところなるも、
何気ない中に潜む和やかな旨味が印象的です。
広島産という牡蠣を丁重に包んだ衣。
![donpierre04.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/donpierre04-thumb-500x375-27471.jpg)
海の養分が此処に結晶して、
生牡蠣の美味しさとはまた違う旨さを小さな身に湛えています。
京橋を代表する洋食店のひとつ、
シャンペンを発明した修道士〝ドン・ペリニョン〟マークの洋食「京橋ドンピエール」。
![donpierre06.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2013/03/donpierre06-thumb-66x49-27477.jpg)
レストラン「銀座ペリニィヨン」のカジュアルラインであったと思しき、
「京橋ドンピエール」は1991年11月の開店であったそう。
またひとつ、時間が醸す深みを感じさせるレストランがなくなりました。
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「京橋ドンピエール」dom Pierre
中央区京橋2-3-4 Ysビル1F [Map] 03-3242-0141
http://www.perignon.co.jp/
column/03348