食べ終えて満足そうな表情のお客さんと入れ替わるように店内に入ると、カウンターの真ん中に一席だけ空いていて、そこいいですとオバチャンに目配せすると、どうぞどうぞと柔らかな笑顔で迎えてくれます。
見上げるとそこに黄色い品札が貼り下げられていて、
「LL」とか「4L」「5L」といった記号たち。
武蔵野うどんのお店はこうでなくっちゃねぇ~をほくそ笑む。
控えめに、「3Lミックス」をお願いしました。
つけ汁にぬらぬらと脂が浮かんでいるのを見ては、こうでなくっちゃと心の中で膝を打つ(笑)。
おろし生姜と葱の薬味をつけ汁に投入して、刻み海苔と一緒にむんずとうどんを掴んで汁に浸して、一気に啜る!
ぬはははははー。
またまた、こうでなくっちゃと頷いて、掻き揚げにも手を伸ばす。
うどんそのものは、讃岐のヒトが啜ったならば、なんじゃこりゃと驚きそうなノット・アルデンテ。
コシや滑らかさには特段関心のないところが、武蔵野うどんの真骨頂なのであります。
ちょっとクタっとしたノリで、ほんのり飴色の粉の滋味を素朴に真っ直ぐに愉しむ。
それは、是か非かではない。
武蔵野うどんとはそういうもんだ、と是非ご理解いただきたい(笑)。
3Lは、スルンと。
5Lでも良かったなぁ。
武蔵野うどんの正統派、「きくや」の廻田町店。近くにないのが、とっても残念です(笑)。
口関連記事:手打うどん「涼太郎」所沢店で 特製かまだし4L肉汁武蔵野うどん(06年02月)
「きくや」廻田町店 東村山市廻田町2-12-11 [Map] 0423-94-9141
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