大分郷土料理「やどかり」で とり唐揚げにミニりゅうきゅう丼

yadokari.jpg 柳通りからちょっと路地に折れたところのビル地階。 「大分郷土料理」と示す案内yadokari01.jpgに従って階段を降りると目に留まるのは、「やどかり」駅の標識だ。 「しんばし」を出て、「やどかり」を経て、「おおいた」に至る、という筋書き。 どうやらプレートそのものは本物らしく、「おおいた」の下に「よこはま」という文字が滲んで見えます。
店内は、小料理屋な造作にホーローの看板などレトロ調アイテムを鏤めていて、その手垢のついた手法は食傷気味。 居心地は悪くないけど、できれば妙に飾らず素直に「郷土大分」を醸す設えにしてほしいかも。 「今週から変わっちゃって~」とゆっくりと気遣い満点に応対してくれるオバチャン曰く、今週からランチメニューの構成を変えて、AセットBセットの二本立てにした、と。 先週までどんなだったか反って気になっちゃうけど、うん、じゃ、まぁ、Aセットでお願いしましょうか。 yadokari03.jpg Aセットは、「ミニりゅうきゅう丼」「とり唐揚げ」に小鉢、汁物、デザート。 ちなみにBは、塩サバを野菜と煮た「おひら」と「とりめし」のセットだ。 卓上の小さな木プレートyadokari02.jpgによれば、 「りゅうきゅう」とは生魚を胡麻醤油に漬けたものを云うのだそうで、この日のお魚は平政。yadokari04.jpg少々甘いタレがフルフルとした白身によく滲みて、悪くない。 「鳥てん」ならぬ、「とり唐揚げ」は、肉厚大判。 yadokari05.jpgyadokari06.jpg 竜田揚げ風の衣もろとも齧りつけば澄んだ脂が滴る、という図式になっている。 しっかり食べ応えもあって、ご飯のお供、そして麦酒の肴にもよさそうだ。 先のプレートを再び拝めば、魚のすり身のコロッケ「ぎょろっけ」、酢醤油でいただくというとりの天ぷら「とり天」、小麦粉に大葉を入れて焼く(?)という「ひやき」などが紹介してある。 「だんご汁」「ひや汁」を含めて、それら郷土料理をランチにも惜しまず供してくれてもいいのにぃ、とも思っちゃうけど、そうもいかないご事情もあるのでしょうね。 素朴な郷土料理をアテに、郷土の焼酎でゆるりとするのもきっと一興、ということでそれは夜にね。
「やどかり」 港区新橋5-9-7 第19大橋ビルB1 03-3431-5167
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