久し振りに五反田有楽街に足を向けてみる。
なんだかヤバイ雰囲気ありありだった嘗てから、今はそんな怪しさもすっかり褪せているようで、
戸惑いなく歩けていいような、ちょっと寂しいような(笑)。
といって、すんなり気持ちよくお腹を満たしてくれそうなお店も見つからず、そのままソニー通りに突き抜け出てしまった。
そこでぱっと振り向いたところにあったのがにこやかに寸胴のカレーをかき回すイラスト。
手作りカレー「Hot Spoon」とある。
五反田でカレーといえば断然「うどん」だけど、ちょっくらここへも寄ってみましょうか。
メニューを縦に開くと左右に色分けがされていて、左側が洋風カレー、右側が印度風カレーになってる。二方向の仕立てのカレーを出す専門店ってことみたいだ。
まずは印度風から。
ベーシックなチキンあたりかと当たりをつけていると、「豚の角煮と大根のカレー」という文字が目に飛び込んできて、カレーに大根かと思わず指を指してしまった。印度風でね。
エッジの利いた豚角煮と大根がごろごろんとして、こちらを誘う。
玉葱と人参をじっくり炒め、鶏ももと香味野菜をこれまたじっくり煮込んだブイヨンをベースにしているというサラサラとしたカレーは、やっぱり出汁のしっかりしたカレーは安心ね!的食べ口。
小麦粉を使わないとろみは、しみじみとした甘さを根っこに含んでる。
なんて思っていると、スパイスの香りにさらに柔らかく包まれているのに気づくって寸法だ。
もっと辛くしてもらってもいいのかもしれないね。
後日洋風も食べておこうと、
「牛すじ煮込み&ビーフカレー」に「半熟玉子」をトッピングで。
片や小麦粉をじっくりと焙煎したルウとじっくり飴色炒めの玉葱を下地に牛スジ肉と香味野菜を6時間煮込んだブイヨンをベースにしているという褐色のカレーは、ベタついたところのないクセしてぎゅっと旨味の濃縮を思わせてくれるのがいい。
具材の牛スジがしっとりと馴染んで、次々スプーンを動かせます。
半熟玉子との相性は推して知るべし。
スパイスが柔らかく香るところが印度風・洋風の共通項で、押し付けがましくなく、ブイヨンの旨味の引き立て役を演じている。なんだかちょっと感心したりして。
ふと見たメニューの裏側には、小野員裕とサインした元横濱カレーミュージアム名誉館長のコメントを載せて
いる。へ~。
スタッフがイキイキとして、一種の心意気をもって働いている様子も心地いい「Hot Spoon」。
そんな手作りカレーのお店に寄り道、の夜でした。
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「Hot Spoon」 品川区東五反田1-14-8 KCビル1F 03-3441-1552
http://hot-spoon.com/
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