狭い路地に覗く黄色い看板が目印の「生駒軒」。
ご無沙汰してしまってゴメンナサイと硝子扉を押せば、
あれ?今どこにいんの?と笑顔の大将。
いまはあっち!と応えて薄汚れた感じが懐かしいスツールに座り込みます。
夜はといえば、お茶ひいちゃってる様子を窺うことがあったりもするけど、
今日のお昼は盛況で、妙に安心したりして(笑)。
実はここ「生駒軒」でこっそりお気に入りなのが、「ばい貝丼」。
「チャーハン」から始まる「ご飯の部」メニューの最後衛に構える、
一番値の張る(といっても1,050円)どんぶりなのだけれど、これが密かに旨い。
ドンブリを包むのは、粗く刻んだばい貝の身を濃いぃ味付けにした片栗あん。
ばい貝のくにゅんとした歯応えと確かに弾ける柔らかな貝の風味。
下茹でしてあるのだろうけど、硬くなんてなってない。
そして、たっぷり含んだワカメの磯っぽさがいいアクセントを生んでいるンだ。
数多ある貝の中からなんで「バイ貝」を選んだのだろ?なんて考えながらも、一気に食べちゃうんだな。なはは。
添えてくれる小スープがいっつもちょっと塩辛いのが難なのだけど、それが「生駒軒」だなあともまた思う。
そうそう、挽肉たっぷりを竹の子、ピーマンのピリ辛あんにしている「ひき肉丼」(略して、ひきどん)も好き。
都合何杯食べたことやら(笑)。
八丁堀の路地の「生駒軒」。
「生駒軒」って都内の所々で目にするよね。
それでも、「生駒軒」がいったい何軒あってどんな系譜になってるのかがちょっぴり気になるなんてボクだけかなぁなんてなんて思いつつググってみたら、似たようなこと考えて調べちゃった殊勝なお方がおられた。興味深いレポート(
サイト「生駒軒」その発生のメカニズム)です。
「生駒軒」八丁堀 中央区八丁堀2丁目17−2 03-3552-1081
column/00312再会