「一枚ですかっ二枚ですかっ!?」。首都高と味の素本社ビルの間に見つけたそば屋で、風変わりなそば「海鮮カレー汁そば」をお願いした時の女主人らしき女性がさらに続ける。「ま、どっちでもいいンですけどねっ!」。おいおい、そんな言い草があるかい。そうでなくても、1,680円の冒険をしようとしているところに、蒸篭を二枚にしたらいくらになっちゃうか、ゆっくり示唆してくれてもいいのじゃないのン? ついには、「そこに書いてある通りですっ」ときた。やれやれ。追加を貰おうという気力などとっくに失せて、力なく「じゃ、一枚で…」。そんなツンとして見下したような態度でよく接客の仕事をしているなぁと不思議な生き物を観るような視線になってきちゃったぞ。彼女本人がそれに気づいていないのがなんとも不幸だ。別の女性の手によって、つけ汁らしきカレーの入った器だけが先にやってきた。海老に帆立、そして烏賊や白身の魚が浮き沈みしているcolumn/02313