column/02313
おそば「瑠雨庵」
「一枚ですかっ二枚ですかっ!?」。首都高と味の素本社ビルの間に見つけたそば屋で、風変わりなそば「海鮮カレー汁そば」をお願いした時の女主人らしき女性がさらに続ける。「ま、どっちでもいいンですけどねっ!」。おいおい、そんな言い草があるかい。そうでなくても、1,680円の冒険をしようとしているところに、蒸篭を二枚にしたらいくらになっちゃうか、ゆっくり示唆してくれてもいいのじゃないのン? ついには、「そこに書いてある通りですっ」ときた。やれやれ。追加を貰おうという気力などとっくに失せて、力なく「じゃ、一枚で…」。そんなツンとして見下したような態度でよく接客の仕事をしているなぁと不思議な生き物を観るような視線になってきちゃったぞ。彼女本人がそれに気づいていないのがなんとも不幸だ。別の女性の手によって、つけ汁らしきカレーの入った器だけが先にやってきた。海老に帆立、そして烏賊や白身の魚が浮き沈みしている。遅れてやってきたせいろをとぷっと浸して啜ると、不用意に甘いカレー汁。注文しといてなんだけど、おそばに合わせるつけ汁としての立ち位置を充分検討したものには思えない。魚介の出汁味も切なく、ふっと酸味も立ってくるカレーに、「ご飯」が貰えないかと品書きの中を探しちゃったもの。う~ん、なくて、残念。これだったら、茅場町「藪平」でいつものそば「冷やしカレー」を二人前食べた方がなんぼ幸せだったか。隣のテーブルのオヤジさんが「楊枝くれませんか?」と件の女性に訊いた。応えは期待通りで、「そこにあるでしょ、そこに」。オヤジさん可哀想にテーブルの上の手をオロオロさせて、「え、あ、ぇ、ぁ、ぁった、ありまひた」。全体に値段がまた傲慢で、例えば「芝海老かき揚げそば」は2,100円也。どんだけ~、である(笑)。
「瑠雨庵」 中央区京橋1-19-2鹿島ビル1F 03-3567-8080
大変、失礼な接客で申し訳ありませんでした。
って私が謝るのも変なんだけど、実はここの女将とは「福わうち」を含めて何回か食事に行ったことがあるのよ。
綺麗な人なんだけど、ちょっと気難しいところがたまにキズでねぇ。
Re;ヒロキエさま
ありゃ?ヒロキエさんと接点のあるヒトだったのですね。
しかも「福わうち」まで(笑)。
あ~、まさに”気難し”そうな印象です。
ヒロキエさんに謝られちゃうとどーしていいかワカリマセンが、ま、もう行かないと思います(スイマセン)。