column/02197
鉄板焼フレンチ「ahill ginza」
この19日に開業した銀座Velvia館に以前から気になっていた西麻布の鉄板焼フレンチの「ahill」がテナントしていると知って、そそくさとランチに。西麻布の雰囲気を識らないので比較はできないけど、銀座の新スポットに設えた装いはすっきりと明るく、上品な落ち着きがある。右手をRにし、鉄板に面したカウンターの左隅に案内されました。追加メニューのカレーも食べちゃおうっていう腹づもりから、前菜を軽めの「新玉葱のスープ ビーフコンソメのアン添え」、メインを「茨城産豚のソテー マスタードソース」で。「お待たせいたしました」。あれ?届いたプレートには綺麗な鰹の身がのっています。お願いの仕方がいけなかったのか、注文が違って通っていたようです。こちらでもいいのだけどと一応伝えると、「どうぞ召し上がってください、スープはすぐにお出ししますので」。やっぱり、そうなるのね、スイマセン。「初カツオのカルパッチョ 水菜添え 酒盗ソース」は、初カツオらしい独特の香りとメニューからなるほどそうなんだと分かるほんのりとした酒盗の妙味を重ねたもの。へ~、うまいなぁ。間違えてくれたこと、感謝しなくっちゃ(笑)。玉葱のスープでは、滋味とも思える玉葱のすっとした甘さにコンソメが奥行きを与えてくれている。そして目の前の鉄板では、メインの豚が焼かれ始めていました。それを調理してくれているのがどうやら山下シェフらしい。カウンター越しにシェフから届けられた温かいプレートには、粒マスタードのソースに浮かんだ香ばしい焼き目の豚肉が載る。しっかりした噛み応えの間から澄んだ脂と一緒に鮮烈な旨味が迸る。そこにさらっとしたマスタードのソースがキレを添えているンだ。は~、うまい。続いてシェフが、マッシュルームやら肉片やらを鉄板に広げ炒め、そこへライス、さらには手鍋のカレーを流して手早い動きで混ぜ炒める。そんな“カリーチャーハン”を白い器に盛り、さっきの手鍋のカレーをかけ、万能葱を散らして完成したのが「特製ahillカリー」です。ぱらぱらとしたライスからコクのある香ばしさが広がり、葱の香気とカレーソースがマッチして、ほ~、うまい。とっても満足なランチとなりました。ゆっくり夜にも来なくちゃいけないけど、山下シェフの所在はやっぱり当面銀座なのかな。
「ahill ginza」 中央区銀座2-4-6銀座Velvia館 03-3562-8080