酒屋の跡が転じて、ちょっと妖しいお店に変貌していました。照度の低い店内は、数段の階段があるかと思えば、天井を低く屈んで進ませ、そして入り組んだ階段と通路、土壁を廻らした個室の入口には竹のブラインド。忍者屋敷に潜り込んでしまったかのような雰囲気がコンセプトなのでしょう。部屋に窓はなし。今火事が起きたら逃げれないよね、よく消防が許可出したよね~なんて会話しながら麦酒の到着を待つ。そんな構造なのでスタッフが通りかかることはあまり期待できず、注文はもっぱらテーブルの脇に据えた受話器から。なんだかカラオケボックスみたいだ。メニューは、ジャンル国籍度外視の創作酒肴のオンパレード。「具いっぱいのゴイクン」は、海老やレタスにシラタキまで包んじゃった生春巻きcolumn/02196