column/02087
らーめん「麺屋 高山」
初めて下車した戸越公園駅近くにある「麺屋 高山」で遅めの夕食を。「味噌らーめん」から「担々めん」まで5本立ての実直なるメニュー構成だ。どれも味噌仕立てのらーめんらしい。ふと、シンプルなものからいただいてみたいという気になって、筆頭の「味噌らーめん」をお願いする。なにやら炊飯器から掬い上げているのは、トッピングの肉味噌だ。冷えて脂の固まったトッピングではよろしくないとする工夫なのでしょう。薄い揚げ葱を掻き分けて、スープを啜ってみる。ガツンとした味噌の香ばしさや濃厚さは特段強くなく、意外なほどあっさりとしたスープだ。最後に振りかけていた胡椒が余計に思えるほど、雑味のないモノ。頼りない感じにぎりぎりならないところが面白いなぁと思いながら少し平打ちの麺を啜ると、ボディも大人しいと思っていたスープの滋味が段々と増してきて、結局スープを飲み干すことになってしまった。でも、食べ口は最後まであっさりと。焦がしたラードと濃過ぎる味噌のお陰で催すゲップ(失礼)なんかとは縁遠い、そんな味噌らーめんでありました。
「麺屋 高山koyama」 品川区戸越5-18-16