ちょっとした散策路みたいになっているのねと公園に入り込み、 紫陽花の花を眺めては、 その萼(がく)には色々な色や形があることに感心したりして。ところが、是清翁の像がある辺りへと進んだところで、思いもしない事態に直面した。 頭上から大きな烏が羽を広げて、襲撃してくる! さっき前方から聞こえた女性の悲鳴はこれだったのか。 木々を見上げれば何羽かの烏がこっちを見ている。 ひ~、こりゃいかんと足早になる(笑)。
そんな是清翁公園を抜けたところにあるのが、ドイツ文化会館。かれこれ10数年前に一度、此処にあったドイツ料理店を訪れたことがあったのだけど、 今はもう別のお店に替わっているようです。
文化会館の一階ホールに進んだ向こうにはテラスが見える。 その右手がドイツパン&ウィーン菓子・料理の店「ノイエス」。 入口を入った正面にはケーキあれこれを収めた硝子ケース。 その隣にはプレッツェルをはじめとした様々なパンが並んでいます。
週末ということもあってか、ゆったりとした店内。久々に「ゲッサーGösser Pilsner」をいただいてしまいましょう。
グラスを傾けながら、硝子越しに眺めるテラス。以前に一度訪ねた時はおそらく、 ここのテーブルでドイツ料理やビールをいただいた筈。 なにを食べたか覚えていないのが申し訳ない感じ(笑)。
Webページに示してあった「ホワイトアスパラのボイル」がお目当てだったのだけど、 それはあくまでご参考メニューであったらしく、 代わってお願いしたのが「Gemüse Platte 野菜プレート」。一本のシュパーゲルが当然ながらお皿のあるじ。 あの、迸るようなホワイトアスパラの醍醐味にはやや欠けるけれど、やっぱり旨い。 バジルソースの筆に沿って配された、 アスパラソヴァージュの青味もまた一興であります。
そして、お皿の中央には、 甘いお菓子ならぬ、野菜を重ねたシュトゥルーデル。オーストリアのお菓子の定義を創作な惣菜へと何気に昇華させてる感じでしょうか。
デザートもいただいてしまおうと、店の名前を冠した「ノイエス」を。想定以上に上品で繊細な甘さにぷち感動。 あくまで滑らかな口当たりの中にチーズの仄かな酸味が嬉しがらせます。
青山のドイツ文化会館館内にドイツパン&ウィーン菓子・料理の店「ノイエス」。Webサイトには、”ウィーンやドイツの食文化の魅力を伝えたい”という、 シェフの想いが紹介されている。 「Schnitzelシュニッツェル」や「käsespätzelケーゼシュペッツェレ」、 「hühnerGulasch鶏肉のグーラッシュ」あたりも割りと定番である模様。 “新しいもの”といった意味をなす店名「neuesノイエス」に、 シェフはどんな意味合いを込めているのかな。
口 関連記事: Gassenverkauf「Steirische Weinstuben」で シャンピニオンフライ(11年02月)
「ノイエス」 港区赤坂7-5-56 OAG-HAUS ドイツ文化会館1F [Map] 03-3560-9860 http://www.neues.jp/
column/03387
ドイツパン&ウィーン菓子という、実はありそうで、あり得ないコンビネーション。
ドイツとオーストリアのどちらが強いのでしょうか? メニューの内容、そしてビールを見る限り、オーストリア勢の方が圧倒的に勝っていますが・・・。
アスパラとシュトゥルーデルの雰囲気が良いですね!
ところで、このゲミューゼプラッテのお値段が気になります。
Re:seppさま
ご明察!
ドイツ文化会館にありながら、その実態はオーストリア系であるという(笑)。
ビールもウィーンのビールですもんね。
ゲミューゼ・プラッテのお値段はなんと、サラダ、自家製パンつきで1,500円也でございます。