ビール呑むなら当然こいつも注文むよねと、「鰻きも焼」。 ちまちましない量感は、大将の心意気のなせる業。うへへと嬉しくなるほどの直球の苦味とすっきりした滋味がいい。 〆は「うな重」ってことになるだろね、と考えているところに「茶漬けもできるけど、どう?」と大将。 また客の心理を読むンだから、もう困るなぁ(笑)。 「これちょっと食べてみて、炊いたやつ」と差し出してくれたのは、小皿に載ったうなぎ。おー、炊いた鰻とは。 山椒風味をふわんと煮含めてあって、さっと炙ってあるのか程よい香ばしさを纏って、 蒲焼とは違う魅力。 大将に向かって、ぶんぶんと首を縦に振ると「じゃ、半分はどんぶりにして、半分を茶漬けで」。 ひつまぶしのノリもちょっと拝借しちゃおうって工夫、うん、大歓迎。 丼に放射状に配置した鰻を端から、ガシガシと掻き込むように。気を利かせて多めにかけてくれたタレの味が強くなっちゃったので、 「タレ、なくってもいいぐらいですよ」と生意気云いつつ、再びガシガシ。 そして、残り半分になったところで、急須に用意していくれた鰹昆布出汁をだーっと注ぐ。 そうそう、お茶じゃなくってやっぱり出汁だよね。三つ葉と海苔、あられの薬味を載せて、今度はズルズズ。 ひつまぶしの仕上げとはまた違う、ちょいと品のあるシズルをズズ、ズズズ。 なはは、一気に食べちゃった(笑)。 この、炊いたの、も白焼き同様お品書きには載っていなのだけど、確認するとおよそいつも仕込んでおくようにしているそうだから、大将に訊いてみる価値はあるね。 そんなうなぎ料理を始め、品書きにホワイトボードに酒肴メニューあれこれの和食「直よし」。そうそう、「う巻き」は一匹使ったヤツだからふたり以上でね、と大将。 三島駅南口からも程なくの、「三島うなぎ横町」の小さめ幟が目印です。 口関連サイト: 「三島うなぎ横町」14店のクーポンあるよのサントリーグルメガイド「静岡うなぎ特集」 「直よし」 静岡県三島市一番町12-23 [Map] 055-971-3119
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