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和食屋「まめや」で 満寿泉マテ貝いかワタ焼き金目ブイヤベース
新富町界隈を徘徊した時に見つけたお店「まめや」。
入口脇に、ちょっと前にお邪魔した「11plats」へのご案内が貼ってあったりして、あ、そんな繋がりもあるのね、なんて思っていました。
それから暫く。
今夜の河岸をどこにしようか想い巡らせた時に閃いた。
平成通りからさらに一本昭和通り寄りの裏道を辿ります。暗がりの格子のファサードを横目に数段の階段から扉を開く。
古い民家に手を入れた、懐かしさに和むような装いが迎えてくれます。
メインステージは、極厚のベニア板のような風合いの天板をL字に廻したカウンターだ。
日本酒のお店ゆえの潔さで、麦酒は中瓶のみ。
それが口湿しのふたり分には、加減がいい。
日付を打った品書きに「小鉢」という括りがあって、そこから選んだ三品が「レバーのワイン煮」に「塩えんどう豆」に「沖縄もずく酢」。
口開きに用意した何気ない酒肴にも、酒好きのセンスが滲むようです(笑)。
ということで早速、日本酒ラインナップのシートを拝みます。
銘柄それぞれの書体を採り込んで、15種が並んでいます。
まずは、微発泡チックな純米無ろ過のうすにごりバージョンだという「房島屋」純米おりがらみ生酒。岐阜揖斐川からの滴は、酸味に滓の甘みが交錯する愉しさ哉(笑)。
「帰山 参番 純米吟醸」に切り替えて、「〆さば」に「焼きマテ貝」。
砂浜の空いた巣穴に塩を入れて飛び出してくるところを捕まえる映像をどこかで観たのをぼんやりと思い出す、マテ貝。刷毛塗った醤油タレが滋味をぐぐっと引き出して、実直で乙な酒肴になってるね。
すると旦那が二本の一升瓶を取り出した。
両方とも「満寿泉 純米生 無濾過生原酒」なのだけれど、一本のラベルには赤マジックで18BY書かれてある。
呑み比べてみると、確かに18BYの方に熟成感がはっきりとある。
気に入ったのか、以降はそれをお代わりすることに。
この辺りは避けては通れないでしょう、ねぇ、と云うことでお願いしたのがまず「いかのワタ焼き」。もうね、基本的に烏賊腸ってのはズルいのだよ、もう(笑)。
またまた、くいっと盃が進むことになっちゃうじゃんね。
続いてもうひと品が「金目とあさりのブイヤベース」。土鍋一杯に収まった金目が身を蕩けさせ、あさりがエキスを滲ませた汁。
トマトの酸味にさっぱりとしながら、うんうん、ゆるゆるしみじみ。
そして、「ご飯くださいぃ!」と叫ぶ。
「いかのワタ焼き」はこうなり、
「金目とあさりのブイヤベース」はこうなる。
こんなダブルな仕上げはそうないゾとご満悦(笑)。
結構呑んじゃったけど、すっきりとした酔い心地なのも印象的だ。
新富の裏通り。
改築したしもた屋でこっそりと、気の利いた酒肴と地酒で迎える和食屋「まめや」。夫婦でこんなお店ができたらいいな、なんて思うひともいるンじゃないかな。
口関連記事:happy wine bar「11plats」で 第一楽章ソムリエの手料理たち(08年11月)
「まめや」 中央区新富1-7-12 [Map] 03-3206-3155 http://mameya502.exblog.jp/
んお!、築地流ブイヤベースがココにあったんですね・・・
これはワタシにとって貴重な夜の訪問先リストに追加
したいです~♪
それと、マテ貝。以前に築地でキロ貝して友人宅の
ホームパーティーで焼いたら、あっという間に皆様が
食べつくしてしまい、自分の口には入らず・・・(涙
Re;つきじろうさま
和~な感じの魚介汁でありましたー。
エキスがぎゅぎゅっとしたブイヤベースも、んお!ですが(笑)、こんなあっさり系もいいもんです。
マテ貝をキロ貝?
おー、食べ応えあったでしょうに、人気メニューだったのですね。
わーっと食べちゃった方の気持ちもワカリマスぅ。