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そば「更科丸屋」で 呑み過ぎた翌日力そばとカレー南ばんせいろ
前の晩に呑み過ぎちゃってダル~な感じのお昼には、
やっぱり汁モノ系。
ラーメン、それもちょっと辛いのなんかも一手ではあるけど、ちょっと違う気もする。
そんな時に真っ先に思い浮かぶのが此方、「更科丸屋」。
何気に決してお安くはない蕎麦店ですが、いつ行ってもそこそこの盛況で、週に一度は「丸屋」でって常連も少なくなさそうです。で、その呑んじゃった翌日の定番が「力そば」。
薄口醤油の、出汁のゆったりとした甘汁が荒れた胃の腑にしみじみとして、パキシャキとした極細麺がするすると喉を過ぎて、粉の風味がまたほの甘いという。
お餅がいい合いの手となって食べ進むと、なんだか二日酔い気味だったことをすっかり忘れてしまいそうになるのです。
時には「カレー南ばんせいろ」。
今はなき茅場町「藪平」の「冷たいカレーそば」への渇望の念をふと思い起こさせるけど、
それは叶わないこと。
如何にもそば屋のカレー汁といった風情のつけ汁に白く繊細なそば。これはこれで悪くはないけど、やっぱりあのちょっと品のないくらいの野卑な魅力が恋しいなぁ(笑)。
同系統の「カレー南ばん」や「肉南そば」「にしんそば」とあれこれ。
「天南定食」は、お昼の定番のようですね。
「更科丸屋」の暖簾は、夏は白地で冬は藍色になる。十番の三軒に比べても遜色なくかつ個性的だと、素直にそう思う。
はて、余所でも少なからず見かける気のするそば屋「丸屋」の系譜って、どうなっているのだろうね。
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「更科丸屋」 中央区日本橋茅場町3-10-2 [Map] 03-3669-8741