何時ぞやは旧市街を歩いて巡るツアーに参加して、今は市庁舎となっているミラベル宮殿でホーエンザルツブルク城を望みながら例のドレミの歌の階段から庭園を眺めたり、モーツァルテーム音楽大学裏手の門から出て、Makartplatzに面したモーツァルトのお家に上がり込んだり。
ザルツァッハ川寄りのシュヴァルツ通りSchwarzstraßeとの交叉点では、聞き覚えのあるドップラー効果のJ.C.Dopplerの生家や指揮者カラヤンの生家もあったりする。
そのまま、観光客によって沢山の南京錠が掛けられたマカルトシュテークMakartstegを渡れば、対岸の旧市街エリアです。
sepp先生ガイドのスタートは、ミラベル宮殿近くのSt.Andrä教会のある広場から。
木曜日にはイカしたマーケットとなって、お魚スープでブランチした勢いでハシゴする鷄屋さんの揚げ立てチキンとStigelの小瓶セットが最高な、そんな広場。
その広場の一角にあるのが、「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地を巡るツアーを催行している「PANORAMA TOURS」。象徴的なロケ地を描いちゃった牛の像と紅い小屋が目印です。
近郊を巡る朝のツアーの後、ミラベルの庭園にある桜の下でlaraさんのと待ち合わせ。今回は暖かくなるのがちょっとだけ早くて半分くらい散ってしまっていたけど、束の間のお花見が出来ました。
午後からはそのlaraさんをムリヤリ誘って(笑)、ザルツカンマーグート方面へのツアーに混ざり込む。
ブログ仲間といっても、seppさんのガイドっぷりに触れる機会は意外と少ないだろうし、意外と知らないこともあったりなんかするんだよきっと。
生憎の空模様の下、フシュル湖Fuschlseeを眺めつ到着したのは、サンクト・ギルゲンSt Gilgen Mozartplatzの幼きモーツァルトの像の前。この地で7才の頃にマリアテレジアの前でバイオリンを弾いたらしい、というのはどうやら間違いで、モーツァルト自身は此処へ来たことがないのに如何にも由緒深そうにこんな像を建ててしまったものらしい。
あれれ(笑)?
サンクト・ギルゲン湖畔の裁判所でモーツァルトのお母さんが生まれ、お姉さんのナンネルが同じ裁判所の裁判官のところに嫁いできた、っていう関連はあるみたいだ。
その向かいには、GASTHOF ZUR POST。ここでも上へと建て増ししたために、窓枠の造りや並びが上下で揃っていないのが良く分かって面白い。
ちょっと移動すれば、船の待つ湖の桟橋に着く。実は晴天のウォルフガング湖Wolfgangseeを渡りたかったのだけど、今回もお天道様は隠れてしまってたのでした(泣)。
船内のカウンターでお仕事中で呑めないseppガイドの横目視線を受けつつ船上のビールを嗜む(笑)。
すると背後から楽しいアコーディオンの音色が聞こえてきた。ぶほぶほとベースを添えるオッちゃんのチューバがまたいいんだ。
湖畔には、こんなところでゆったり長いバカンスを過ごせたらいいよねと思わせる建物が幾つも顔を見せる。
船着場を備えた宿舎もあり、晴れた午後にはぷらっとボードを繰り出して船上昼寝なんかしたら極楽だ(笑)。シャフベルク登山鉄道の紅い車両をちらっと見てから教会の塔が見えてきたらそこが、サンクト・ヴォルフガングSt.Wolfgangの町です。
巡礼教会の前でseppガイドの解説を聞く。手にしている斧を投げ、その斧が落ちた所に教会を建てよとの神のお告げを聞いたヴォルフガングの斧が落ちたところが此処であったらしい。
もっとも投げた所と云われている場所とこの場所は人間業とは決して思えない程相当離れているそう(笑)。
ちょうど春を祝う五月祭の時季のため、教会の脇にも五月の柱Maypoleが立っていた。道中の所々で見られた五月の柱は、春が満ちて夏へと向かう季節に太陽と雨の恵みに感謝するお祭りのシンボルなのでありますね。
湖畔を回送してくれたバスにふたたび乗り込んでやってきたのは、モントゼーMondseeの教会。サウンドオブミュージックの映画では、トラップ大佐とマリアの結婚式シーンの撮影に使われた教会として有名だ。
前回訪れた時には曇天から晴れ間が覗いた時でした。
教会の向かい側には、メルヘンな色調で彩鮮やかな建物が並んでる。その中の一軒がCAFE-KONDITOREI「BRAUN」。
ツアーの団体行動ゆえ、集合時間に間に合うようにとダッシュで駆け込みます。
お目当てはこの銀の食器に盛られたもの。そう、ここモントゼーでご無沙汰のパフェラッチ!です(笑)。
パフェのお題は「Pfirsich Melba」。バニラのアイスやホイップしたクリームにシロップ漬けの桃Pfirsich が彩を添えています。
匙を動かしてやっと判るのが、底の方にラズベリーのようなソースが仕込まれていること。ロンドンのサヴォイ・ホテルの料理長だったエスコフィエ氏が、ネリー・メルバというオーストリアの歌手が演じたワーグナーのオペラに因んで拵えたデザートが「Pfirsich Melba(Peach Melba)」スタイルであるらしい。
トラップ大佐とマリアの結婚式シーンのロケ地教会のお向かいに、
Cafe Konditorei「BRAUN」はある。急いでパフェを注文する不思議な日本人に優しく寛容に応対してくれて、嬉しかったです(笑)。
「BRAUN」
Marktplatz 7 5310 Mondsee Austria [Map] +43 6232 24080
http://www.konditorei-braun.at/