沖縄料理「我如古」で石垣島野菜ドゥルワカシー抱瓶の於茂登請福沖縄焼きそば

ganeko名画座「三軒茶屋シネマ」の閉館を残念に思いながら、その佇まいを眺めてから闇市の跡を辿るように遠回りして訪ねたのが、武蔵野うどんを謳う「じんこ」でした。
路地が折れ曲がり、袋小路もあったりする、俗に云う”三角地帯”は、冒険心を擽ってなかなか愉しい。
再開発なんかされない裡にまた潜入したいなと思うエリアであります。

この夜向かったのはそんな三角地帯ではなくて、玉川通りから北へと伸びる茶沢通り沿い。
以前お邪魔した琉球料理「古都首里」があった場所の少し手前。
舗道の上に「沖縄料理」とだけ示す突出看板が目印です。

狭い間口のビルの一階には、いい表情をした「すこぶる」という居酒屋。
その右脇の急な階段を上ったところが沖縄料理「我如古」だ。

待ち合わせの面々が揃ったところで、「オリオン」のジョッキを貰う。ganeko01ノンアルコールの「オリオン」があるなんて知らなかったけど、ジョッキに注いだ様子ではそれがまるで判りません(笑)。

お通しは、端正なおでんの小皿。ganeko02テビチもあるのかなと訊いたら、その用意はないそうです。

お品書きの扉裏に書いてあるのが、数量限定と但し書きのある「石垣島より島野菜のサラダ」。ganeko03最西端の島与那国でも多く採れると聞いたことのある「ンジャナ(苦菜)」に緑と紫の葉「ハンダマ」、「チデークニ(島ニンジン)」、島オクラ。
この夜は、「うりずん(四角豆)」が切れていた模様。
アダンの新芽とかオオタニワタリとかは入らないのですかと訊くと、週中辺りに入荷することが多く、なくなれば次の入荷待ちとなる感じだそう。
週一でもコンスタントに八重山の島野菜が届くなんてなんて素敵なのでしょう。

「田芋料理」の項には、「ドゥルワカシー」「田芋の空揚げ」「ドゥル天」の三品が並ぶ。
金武町特産という田芋(ターンム)の料理だ。
それぞれをいただいてもよいのだけど、「田芋の三点盛り」ってなのも用意してくれているのがまた嬉しいところ。ganeko05今はなき琉球宮廷料理の店「山本彩香」の「ドゥルワカシー」の話をするとお店の女性もうんうん頷いてくれました。

「ミミガーの和え物」には、ぽん酢味と酢味噌味とがあって、どちらかというと酢味噌の方がローカルな味だという。
通常コリカリとしたミミガーが酢味噌でまったりとした食べ口にしてくれています。ganeko04ミミガー食べたことないひとってまだ、いるかな(笑)。

ここ辺りで、オリオンのジョッキから泡盛へとスイッチしましょう。
石垣の定番のひとつ「於茂登」を二合の抱瓶(だちびん)でお願いします。ganeko06於茂登というと思い出すのは、石垣の市街地と川平湾側とを隔てる山の稜線とこの泡盛。
雑味のないとろみの中にある仄かな甘さに惹かれます。

「手作りジーマーミー豆腐」は、ピーナッツを芋クズで固めたお豆腐。ganeko10ぷるんとして、濃密でいてあっさりした感じって、これもまたありそでなさそな珍味だと思います。

「人参シリシリ」は、シリシリ器(太千切り用ピーラー)でシリシリした人参をじっくり炒め煮したもの。ganeko08那覇の牧志公設市場近くの竜宮通り社交街にある「さかえ」の「ニンジンしりしり」が絶品なのだけど、対してこちらのシリシリは、どこまでも優しい仕立てだ。

「もずくの天ぷら」のもずくは、久米島産だそう。ganeko07甘酢に浸したもずくもいいしと迷いつつ、こうしてお品書きに見付けると思わず注文んでしまう品のひとつです。
今度は「於茂登」から、これまた定番の「請福」の抱瓶にいたしましょ。

「たらし揚げ」は、石垣島の金城かまぼこ。ganeko11「マーミヤかまぼこ」のお店へは、買い物に出掛けた覚えがあるもの、金城かまぼこへは寄り道したことはない。
すり身にはブダイも使っているとは知らなかったなぁ。

骨まで喰らえるは「グルクンの唐揚げ」。ganeko09グルクンといえば、県魚のタカサゴ。
水の中を群れで泳ぐグルクンは、綺麗なブルーをしているのだけれど、魚屋の店先に並ぶ頃には赤くなっていて、初めて見た時は愕いたっけ。

「沖縄焼きそば」もぜひということで、八重山の丸麺をケチャップ味で。ganeko13さすればそれは、ナポちんも思わず振り向くナポリタン仕様だ(笑)。

みんなでの〆には、「八重山そば」に「ソーキそば」。ganeko14「沖縄焼きそば」と同じ断面の丸いストレート麺が八重山そばの特徴のひとつ。
対して、標準的な沖縄そばは、平打ちの縮れ麺であるよね。
丸麺は、石垣の金城製麺所の麺を空輸したものであるらしい。
もしかしたら彼の地で啜ったことがあるかもしれません。
〆にはフーチバー載せた「ボロボロジューシー(雑炊)」と「アーサ汁」で〆るなんて手もあるね。

口休めに新川にあるという伊佐製菓の塩煎餅。ganeko15麩菓子のような軽やかさになんだか和みます。

三軒茶屋は茶沢通りに沖縄・八重山料理の「我如古(がねこ)」がある。ganeko16宜野湾市に同じ地名があるようだけど、「我如古」というのはまさに、店主の姓そのままだという。
厨房でニッコリする店主は、自らそう仰るように如何にも沖縄、八重山のひとのお顔立ち。
訊けば、石垣の市街地、新川(あらかわ)の具志堅用高記念館の近くの出身だそう。
東京で八重山の地元料理や島の野菜が食べられるなんて、なんて有難いことでしょう。

「我如古」
世田谷区太子堂4-28-9 中村ビル2F [Map] 03-6413-8922

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