その「エルパルケ」の並びにあるのが、炭火焼の「武平次」。
横丁沿いの窓越しに焼き台を据えていて、炭火焼の煙の気配がなんとはなしに漂っています。
炭火焼の窓辺というと、東銀座の「越後屋八十吉」を思い出す。
なんだか豪快に煙を出して目を挽いていた記憶があるけれど、最近はそう派手なこともないよな気もする。
炭火焼きの店の煙の処理ってのも色々あるのかもしれませんね。
横丁を歩くと、円に「焼魚」と示した行燈看板が目に留まる。今日は何にしようかなと考えつつ、やや重めの引き戸を開きます。
愛想と元気のいいお姉さん方に迎えられてカウンターの一席に着く。冬場には寒さ対策の膝掛けが準備されています。
お品書きは片面が「武平次定食」の定番メニューが10品で、裏面は週替わりのメニュー2品になっている。
例えば、週替わりメニューから「さんまの開き炭火焼定食」が気になる日がある。
まさに炭火焼の定番でもある秋刀魚開きが、まさにパッカリと両開き。新鮮な秋刀魚を炭焼きして肝とともに喰らうのがシズルな旨さなら、干した秋刀魚をホジホジして喰らうのは凝集した旨味をじっくり味わう喜びなのでありますね。
オヤジさんが亡くなってから足が遠のいてしまったけれど、「殿長」の「銀鱈の西京焼き」が好物だった。
西京焼きって佳いよねと刷り込まれた頭には、これまた週替わりの「鮭の西京漬け」がヒットする。鮭の身の滋味と脂に西京味噌の香りが重なって、うん、美味しい。
人形町「柿一」を思い出しつつ「伴助ほっけ」なんぞを注文して、腰掛けているカウンターから焼き台を眺める。柱には当然のように備長炭使用店の木札が掛かっています。
鮭も良ければ「銀かれい西京漬け炙り焼き」は如何でしょうと所望する。銀鱈よりも明らかに繊細な身にひたひたっと西京味噌の風味が滲みて。
嫋やかでちょっと儚いよな魅力でありますね。
定番メニューから例えば、「サーモンハラス干し定食」。あれ焦げちゃったのね~くらいに炭に炙られた様子が脂の多さを物語る。
咥えればホロホロとしな垂れ掛かるように解れて、脂の甘さの発露を味わえます。
お魚ばっかりかと思っていたら、定番メニューの後半に「肉」コーナーがある。
そこから「若鶏の唐揚げ定食」を注文んでみた。
そしたらドドドンと意外なボリュームで届いて、ちょっと仰け反る(笑)。こいつぁもしかして、最近ご無沙汰の「八丁堀食堂」ノリだなぁとニヤニヤしながら、大口開けて暗い付く。
そりゃもう、満腹なのであります。
カウンター前には、ずらずらっと酒瓶空き瓶が並んでる。「獺祭」もあるなぁと眺めていると、「獺祭呑み比べ」なんて貼紙をみつける。
大吟醸、試、磨き二割三分と色々あるのだなぁ。
八丁堀の横丁に炭火焼き焼魚を食べたくなった時の選択肢のひとつ「武平次(ぶへいじ)」がある。「武平次」には、こちら八丁堀本店のほかに、に八丁堀桜橋店というのが「生駒軒」の並びにある。
夜の部の「獺祭呑み比べ」は、どちらに行こうかな(笑)。
「武平次」八丁堀本店
中央区 八丁堀 1-8-9 佐藤ビル1F [Map] 03-5541-5610
お元気~
広研の のりです(^^)
「獺祭呑み比べ」良いですね~
Re:のりさま
どーもー。
広研メンバーのコメントは、お初じゃなかろーか(笑)。
ありがとう。
「獺祭呑み比べ」しに八丁堀に来る?
いつも楽しく拝見して居ります。
ただ ひとつ、気になることがあります。
せっかくの写真が、うまく見えません。
上の五分の一くらいから
虹色状のストライプになってしまうのです。
なぜ? どうしたら?
御存じでしたら、お教えくださいな。
とっても残念な思いをしておりますので。
どうぞ よろしく!
Re:坂部さま
コメントありがとうございます。
いつもご笑覧ありがとうございます。
えっと、初めてお聞きする事象です。
PC環境やお使いのブラウザをお知らせ願えませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。