
思えば、ダイビングでどっぷり海に浸かることはあっても、所謂海水浴をすることは近頃ほとんどない。
だから昨年訪れた南伊豆のヒリゾ浜は、
新鮮な煌めきのある夏の日を堪能させてくれました。
下田白浜とか、入田浜、弓ヶ浜辺りの思い出が印象的なのだけど、それもずっとずーーっと昔のこと。
伊豆ばかりだなぁと思うところで思い出したのが、
外房の海水浴場にも幾度か行ったことがあること。
それが御宿の浜辺への旅でありました。
丸の内側から週末の東京駅舎を眺めたりしてから乗り込んだのは、
外房線へと向かう、わかしお号。
御宿駅へは一時間半程で到着。
改めて来てみると、案外近いものですね。
駅からいそいそ海水浴場へ。
迎えてくれたのは、
でっかいサボテンのモニュメントに「Amigo Onjuku」の文字だ。


水着に着替えてジャバジャバっとさせた水は、なかなか冷たいけれど、
浸っているうちに慣れてきて、沖合いへと泳ぎ進む。
間近にウミネコが寛いでいるのを眺めながら、
ぷかりゆらりと浮かんでいれば、心地よさ南国気分でございます。
浜辺に佇む海の家の脇では、

TBSの「噂の東京マガジン」夏の恒例、やって!TRY水着編のロケ真っ最中でありました。
シャワーを浴びてからふたたび、大きなサボテンの下。
そこで、
御宿にちょこちょこ通うのむちゃん達と待ち合わせ。
迎えに来てくれた車のハンドル握るは、かの「舟勝」の大将だ。
入り組んだ道の狭い曲がり角や急な坂をぐいぐいと進み、
大将の車はあっという間に住宅地の一軒に辿り着く。

木々に囲まれた「舟勝」は、瑠璃色の暖簾。
猫の頭を撫でつつ、カウンターを右にその奥の座敷に上がり込む。
海水浴の後の座敷って、何故だか妙に寛いでしまいます(笑)。
まずは麦酒をいただいて、口開きは鯵のたたき。

当然ながらの捌き立てのエッジから鯵の甘さが綻びます。
続いて登場の刺し盛りの大皿。



昆布〆の平目にメジ鮪、小肌に地の蛸に烏賊。
妙に彩ることなく、今日の釣果漁果の地物が並ぶ景色が嬉しいな。
沖漬けの小皿を拝んだからにはと、早速日本酒に切り替えて。


野菜を炊いた小鉢もはさみつつ、つーつーと。
ああ、堪らん。
切子のグラスが幾度も空いてしまいます。
ここ「舟勝」の名物料理のひとつが、酢なめろう。
鯵の身なぞを薬味や味噌と一緒に叩くのがなめろうならば、
それをお酢のタレに浸したものが、酢なめろう。
氷で冷たく〆るのもまた夏によく似合う。

酢なめろうは、冷たい酢タレによってなめろうの周囲が白くなるまで、しばしのお預け。
指を咥えて待った後、白味を帯びたなめろうを酢の中から切り出します。
なんということでしょう。

鯵の身の青みがねっとりとした甘さに昇華して、
涼し気な酸味が柔らかく味蕾を解す。
麦酒ではいけません、やや軽めの純米酒の冷やがよいですね。
鰹のたたきは、薄く大判に削ぎ切りしてる。

なるほどこうすると、炙った皮目の香ばしさの強さ加減が好ましい。
こんな仕立てのたたきも佳いね。
ほよ〜っと口を開けて吐息を溢しているのが、カサゴの唐揚げ。

手掴みでパリポリっと齧る間から顔を出す白身の甘さが微笑ましい。
さっと揚げの獅子唐に”当たり”がありました(笑)。

次から次へとお酒も随分いただいたなぁと顔を見合わせ笑い合う(笑)。
〆には、ざる蕎麦。
そろそろ帰りの電車の時間です。
御宿の住宅地にこだわり地魚料理「舟勝」がある。

今度お邪魔したらどんな獲れたて魚介に出逢えるんだろう。
それを大将はどんな風により美味しく仕立ててくれるんだろう。
そんなお皿達には、どんなお酒が合うのかなぁ。
こう考えては、次はいつ行けるかとスケジュール帖を捲っているひとが、
沢山いるに違いないね。
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食事と喫茶「双葉食堂」で 南伊豆ヒリゾ浜と夏の日の中華そば(12年08月)
「舟勝」
千葉県夷隅郡御宿町六軒町157-31 [Map] 0470-68-5966
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