
振り返ればそれは、昨年の残暑の頃。
山本実樹子さんや
laraさんが、
六本木霞町近くの小さなサロンで催したチャリティーなコンサート。
チャリティーのちょっとした後押しにと、コンサートの休憩時間に、軽ーく”牡蠣とシャンパン”を愉しんでもらうってのはどうだろねと思い付いついたのがはじまりでした。
そうはいっても、会場はそもそも飲食店とかではなく、
ホワイエと呼ぶスペースにちょっとしたシンクや冷蔵庫がある感じ。
豪勢に岩牡蠣開けてなんてしちゃいたいところだけど、
そうは簡単にいかないオトナの事情もある。
さくさく殻を開ける自信も全くないし(笑)。
そこで思い至ったのが、燻製牡蠣とかのカナッペ。
某協会の会長さまに相談してみると、
仙台に「かきや no Kakiya」なる店があって、加工牡蠣の通販も営んでいるという。
そこで早速連絡をとり、結局あれこれ試してから「かきのオリーブ味」をメインに据えることに。

エキストラバージンのオイルとイタリアのチリソースをちょんと載せて、サーブ。
シャンパンは勿論、あの
「ローラン・ペリエ」です。
そんなこんなで、
もしも仙台に赴く機会があったなら、寄ってみたいと思っていた「かきや no Kakiya」。
とっても久し振りの仙台駅から地下鉄に乗り換えるのにまごつきつつ、
県庁舎や市役所も最寄りの勾当台公園駅に降り立ちます。
そのまま定禅寺通りという幅の広い通りを往くと最近の賑わいが話題の国分町通りのゲート前に出る。
さらに真っ直ぐ進むと右手に「せんだいメディアテーク」という硝子張りの施設が見えてくる。
そしてその斜向かいに「かきや mo Kakiya」を見つけました。
どうやらなかなか狭い店らしいと知りつつドアを引き開ける。
うん、なるほど狭い(笑)。
キッチンスペースに張り付いたような2席に窓沿い壁沿いにMax6席。
座るとその後ろは通り難いという事態が生まれます。
でもこふいふ小じんまり感って嫌いじゃない。
荷物やら廻りやらに気を遣いつつ、お品書きを眺めます。

この日のランチメニューの筆頭は、「かき丼ランチセット」。
「かき丼」に殻付き生牡蠣がひとつつくってヤツ。
殻付き生牡蠣は、お好み3ピースや4ピースのプレートとかもあって、
昼から白ワインでやっつける手もあるのだけれど、
新幹線車内で朝から麦酒呑んできちゃってそんな感じでもない(笑)。
代わりに「かきのオリーブ味」を追加オーダーです。
この日のランチセットにつく生牡蠣は、三陸岩手の「陸中かき」。

宮城の「長面かき」や北海道「サロマかき」、岡山の「日生かき」もラインナップしています。
生だけでなく、石焼きや炙りでいただく手もあるみたい。

檸檬を数滴絞って、殻から溢れんばかりの牡蠣を啜る。

うんうん、ミネラルな味わいの部分もまた生牡蠣の魅力の一面なのですね。
如何にもパックから取り出した感じの「かきのオリーブ味」。

以前送ってもらったものより、ガーリックがガツンと利いている感じ。
なんだか強いお酒、呑みたくなっちゃうじゃん(笑)。
そして、「かき丼」はというと、つまりは「かきや」謹製「かきのやわらか煮」をあつあつご飯の上にのっけちゃいましたってヤツ。

濃いぃ色合いは、しぐれ煮的佃煮的な見映えではありますが、
噛めば柔らかく、ぎゅっと凝縮した牡蠣の旨味が愉しめる。
やっぱ、これって、食卓の常備品って気がするね。

お品書きには、松島の牡蠣を使った「カキフライ」は勿論のこと、
「かきのクリームコロッケ」とか「かきの釜めし」&「かきのお吸いもの」、
シャンパングラスの「オイスターシューター」などなどもラインアップ。
夜の部でも、所謂オイスターバーとはちょっと趣の違う、
気の置けないひと時が過ごせそうです。
生牡蠣は勿論、オイスター料理あれこれを供する仙台唯一の店「かきや no Kakiya」。


店頭には、殻付き生牡蠣の全国発送承ります!と謳うパネルと
サンプルの発泡ケース。
ここの母体の株式会社かきやは、仙台中央卸売市場内にある。
つまりは、仲卸業者が直販するかき屋なのだね。
「かきや no Kakiya」定禅寺通り店
仙台市青葉区立町26-16
[Map] 022-215-2218
column/03245