
京都駅の近くでもうちょっと食べたいと思ったら。
真っ先に思い浮かべるのはやはり、
跨線橋の右手の2軒。
「第一旭」か「新福菜館」か。
どっちかを選ぶことになると後者に軍配を上げることの方が多いことに気づく。
ただ、高倉塩小路近くの「新福菜館」は本店であって、つまりは他にも幾つかの「新福菜館」がある。
京都市役所裏手のバーでゆるゆるした足で、
そのまま京都御苑の横手方面へと夜散策します。
河原町通りに出て丸太町通りを過ぎ、
さらにずっと上ガっていって府立医大病院前の信号に辿り着く。
その脇の暗がりにぽっかり浮かぶのが、「新福菜館」の府立医大前店だ。
営業時間終了間際ということもあってか、学生もおらず、先客なし。
本店や賑やかなエリアの店とは立地の違いが明確ですものね。

ご注文はやっぱり、小腹に嬉しい「中華そば(小)」に「やきめし(小)」。
そろそろお片付けモードの厨房に注文が通ります。
うんうん、この黒い醤油色はまさしく「新福菜館」のそれ。

醤油の甘さと酸味とアミノ酸の旨味が真っ直ぐ味蕾に突き刺さる。
粉々しいストレート麺がそんなスープをしっかり持ち上げて、濃褐色に染まる。

つるんとした麺でもきっと悪くはないけど、
こうして久し振りに啜ってみると、このスープでこの麺、なんだよね。
実は、「新福菜館」の「やきめし」をいただくのは初めてのこと。

本店で黒っぽいヤキメシは何度も目にしてきたけれど、ここまで真っ黒だったっけ(笑)。
ああ、でも、ワタシハコウナンデス!という説得力が宿っているようで、いい。
この黒い「やきめし」を単品で注文すると、黒いスープの小椀がついてきたりするのかしらん。
河原町通り、府立医大病院前の「新福菜館」。
Webサイトによると、どうやら本店直営の店はここだけらしい。
あれこれメニューを増やさず、潔く迫る感じはナルホドな感じ。
行列の心配があまりない、正統「新福菜館」此処にあり。
口 関連記事:
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「新福菜館」府立医大前店
京都市上京区中御霊町419
[Map] 075-212-7698
http://www.shinpuku.net/
column/03244
そうそうこの黒いスープと黒いやきめし。
以前はよく伺いましたが、最近は専ら伊勢丹の京都展で頂いております。
京都では行きたいお店が多すぎて、なかなかこちらまで辿り着けません。
関西人が家族内に居る私としては、黒っぽい色はご法度と思っていましたが、こういった場所もあるんですね~。
しかも京都・・・、関西は奥が深いです。
Re:Rさま
お、伊勢丹の京都展ですか。どうやら本店じゃなくってこちらの府立医大前店が出張ってきていたみたですね。なるほど~。”なかなかこちらまで”なお気持ち、分ります。そこへ行っちゃいましたが(笑)。
Re:seppさま
真っ黒い汁にびっくり!って東京へ来てびっくり!の代名詞みたいに云われますけど、ねー(笑)。京都には「天下一品」とか「王将」とか、”はんなり”イメージとは逆さまな、なかなかぶっといお味を輩出してくれていますもんね。