
八丁堀から茅場町へと抜けるすずらん通り。
菓子舗「青柳」のビル地階の店舗は、
その銘柄がコロコロと替わってしまう。
うどんの店「凛玉庵」があったのは、
もう何世代前のことでしょう。
鈴らんビルの「八丁堀 ゆめ乃」も疾うになくなり、
此処のテナントも残念ながら長く続かない。
いつもランチでお世話になっていた「ぬの家」も、
閉店して別の店になってしまった。
「ぬの家」が入っていた鈴らん通りビルの並びでは、古い家屋が建て替わって、
キュイジーヌ「waraku」という店になっていたものの、
正直なところ、余りに愛想のないランチたちに、
うーん、と唸っているうちに灯りが点らなくなってしまっていました。
と、その「waraku」の後釜にやってきて、
すずらん通りを賑やかにしているのが、
サカナバル「TURRE TURRE 築地」。


陽光よろしき日のおひる時には、
御膳処「柚」の路地に面した折戸が開放されていて、
そこからすぐにカウンター席に到着できるんです。
「TURRE TURRE 築地」のランチメニューは、
「本日の魚ランチプレート」に「パニーニ&サラダプレート」、
そして「パスタランチ」が3種類といった構成。
築地と謳うからには、お魚メニューがやはり気になるところです。
或る日のお魚は、「秋刀魚のオーブン焼き 具沢山有機野菜トマトソース」。

リゾットにサラダにパンが楕円大皿に一緒盛り。
秋刀魚がほっこり香ばしく焼けていて、なにより美味い。
そして、何気に添えた風のリゾットもきちんと旨いのがまたいいのです。
或る日には、「鮪テールのトマト煮込み」。

その名の通り、輪切りした鮪の尾っぽ肉をじっくり煮込んだヤツが、
デーン!とお皿に鎮座してる。
解したその身は、当然のようにそこそこに脂がのっていて、
トマトの甘み酸味と相俟って、堪らんヤツになっておるです。
真ん中の骨は残しましょう。
またまた或る日には、「鱸のグリル オニオンステーキソース」。

今度は、鱸の身の輪切りがデデンとリゾットの脇に載っている。
フォークの先で崩して、上に塗られたソースと一緒に齧り付く。
脂のりつつも淡白な鱸がオニオンソースでググッと美味しくいただける。
真ん中の骨は残しましょう(笑)。
ちょっと出遅れて訪ねたら、目当てのお魚プレートがもう売切れになっていた。
そこで、「パニーニ&サラダ」を試してみる。

なんか可愛いボリュームのオンナノコ向けのお皿だと、
そう思い込んでいたら然にあらず。
カリッとさせたベーコン頂く、嬉しいたっぷり盛りのサラダを平らげてから、
モスのハンバーガー袋を思い出しつつ、パニーニを両手に翳す。
この日のパニーニは、
「ローストチキンと大きめゴロゴロ野菜ととろーりチーズのホットパニーニ」。
食べ難さは已むなしも、こちらも具沢山で想定外の嬉しさだ。
そして、ランチメニューの片隅に見つけたパスタが、
「大黒神島産 牡蠣のほうれん草クリームソース」。

これまたたっぷりのイタリアンパセリと一緒にいただくプルッとした牡蠣。
大黒神島産の牡蠣が普通に流通するようになったのだなぁと、
ちょっと感慨深いのであります。
そうそう、たっぷりと云えば、
添えてくれるカップのスープも具沢山でしっかり旨い。

こふいふところも大事ですよね。
すずらん通りの一角に、
この5月にオープンしたサカナバル「TURRE TURRE 築地」。


「TURRE TURRE」は、”ターレターレ”と読む。
その由来を訊いたならば、
お兄さんがカウンターの手元に置いてくれたのは、
ターレ、つまりはターレットの模型。
そう、あの、築地の場内を急いで走り回っている、
あの”ターレ”に由来して「TURRE TURRE 築地」と命名したんだそう。
成る程、築地市場への愛着をも思わせる店名だよね。
ターレットトラックは、Turret Truckと綴るんだけど、
そこを敢えて、築地での呼び名の音”TURRE”としたんだろうと推察いたします。
夜ともなれば、殻付き生牡蠣の主要銘柄や焼き牡蠣やカキフライなど、
牡蠣料理のあれこれがいただける。
二階には、ずっと気になっている燻製バー「目分量」がある。
どっちから先に行こうかな(笑)。
口 関連記事:
地粉うどんと旬菜料理「凛玉庵」で 牡蠣の卵とじ豚玉つけうどん(11年03月)
番そば「八丁堀 ゆめ乃」 で鮮やかさに瞠目紅白のつがいそば(08年04月)
比内地鶏「ぬの家」で 初夏の盛夏の残暑の牡蠣フライに感謝(11年09月)
御膳処「柚」で 銀むつカマ煮カレイ煮付けに定番わっぱめし(11年05月)
「TURRE TURRE 築地」
中央区八丁堀2-21-11 エコワクワイエ1F [Map] 03-6280-4835
column/03464
WARAKUは一度ランチを食べたのですが、
凡庸な出来に二度と行きませんでした。
今度は期待できるかな?
まぁ、八丁堀に行くこと自体、
今の私にとっては冒険ですがw
Re:puzzさま
ターレターレは、なかなかにいい感じです!
ぜひ、八丁堀まで冒険にお越しくださいませ。
「シュングルマン」行きましたよ~。