
過日久し振りにお邪魔した時のこと。
例によってカウンターの奥でランチのお皿をいただいた後、入口のところでお会計。
お釣りとレシートを待つ束の間にふと卓上のカードに目が留まる。
そこには「Roven」の新しい店が出来るとあったのです。
へー、新店舗は何処に出来るのかなと読んだのは、
それがなんとhatchoboriと示す白抜きの文字。
その瞬間、もしや彼処ではと思い浮かべた場所は、
元々は永らく魚料理「殿長」があった処。親父さんが亡くなり、小火があったりして「殿長」がなくなり、
その後「村上」という細めのうどんと酒菜の店であったけれど、
その店もいつの間にか閉じていたのです。
誰が名付けたか、八丁堀の裏通り、二八通りを往く。改装が整ったファサードは、外壁をローリエ色に仕上げていて、
以前の魚料理店の面影はもうありません。
窓辺のテーブルに席を得て、
正面に見る白塗りの壁には、
ROVEN HATCHOBORI DEMI-GLACEの文字。窓硝子越しに斜向かいの「山城屋」の店先を眺めながら、
そうか、この界隈にデミグラスを謳うお店は、
他に思い当たらないものなぁと思ったりします。
開いたメニューに示されているのは、
三田のお店とおよそ同じラインナップ。メニューの冒頭にロールキャベツ、
ハンバーグステーキ、ドライカレーと続きます。
有機野菜のカップスープとサラダに続いて到着は、
メニュー筆頭の「デミグラスソースのロールキャベツ」。うんうん、三田と同じすっきりとしたコク味が嬉しい。
店ごとに個別に調理しているのか、
本丸と聞く鵠沼海岸の「カブトスカフェ」で煮込んだ、
寸胴から配しているのか、その辺りは判らないけれど、
安定のデミグラスが此処にもあるのは、悪くない。
ロールキャベツには、
トマトソースもあれば、ホワイトソースバージョンもある。デミもいいけど白もいい。
断面を見ると、湯掻いたキャベツを芯にして、
挽肉のあんを巻いているのがよく判る。
ホワイトソースには、ピンクペッパーの紅い実が映えますね。
おひとりさまの時は、奥のカウンターへ。柱の影に隠れることが居心地がよい(笑)。
そんなカウンターの一席で「和風ソースのハンバーグステーキ」を。唯一の和風メニューのハンバーグには、
刻んだ大葉に大根おろしが載る。
コロンと肉々しいハンバーグがさっぱりといただけて、いい。
「Roven」のカレーはと云えば、それは「ローブン ドライカレー」。ドライと云いつつ、加減のいい脂とコク。
これもまた、女子ウケもよろしい一品でありましょう(笑)。
三田のビストロ「Roven」が八丁堀・二八通りにやってきた。夜の部のメニューには、
しっかりとワインに合いそうな前菜、冷菜、温菜が並んでる。
日の延びた頃のまだ明るい夕方にでも、
ワイングラス片手のひと時を過ごせたらいいな。
「Roven」八丁堀
中央区八丁堀2-16-2 [Map] 03-5542-0287
http://kabutos.jp/hatchobori/
いつもありがとうございます。おぉ、Rovenさんが八丁堀にですか~。実は最近職場が三田駅近くになったため、そちらのRovenさんには近々お邪魔したいと考えていたところでした(ご案内のように、三田辺りでも結構な人気店です)。これは両方に是非伺わねば!
Re:バードさま
いつもありがとうございます!
思いかげずそんなことになり、実はオープン日のランチに出掛けてしまいました(笑)。
気取らないお店ですので、ぜひお寄りくださいませませ。
八丁堀もかわいらしい感じの店構えですね。
田町も女子ばかりの雰囲気で最初は躊躇しましたが、
もう田町でのロールキャベツは数巡しています(笑)
こちらには和風ソースもあるんですね
RE:ロレンスさま
そうなんです。内外装とも三田と同じ女子受け寄りのテイストです。
あ、ハンバーグの和風ソースは、三田にはないかもですね。
新機軸だ(笑)。